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 赤毛の青年の体から溢れ出る精気がおいしい。  青年は荒くなった息を整えているが、そこにはまだ快感に捕らわれている様子があった。 「はぁ……ぁ……ん、イッたのに……なんで……っ」  催淫効果のあるピンクスライムの体を飲み込んだせいだろうな。本来薄めて使うものを原液のまま飲み込んだので、効果が持続しているに違いない。  オレもまだ腹に余裕があるので付き合ってやることにする。流石に地面に落ちた精液を舐める気にはなれないし。 「あぁ……いやだ、も……離れろっ」  また褐色の肌の上で動き出したオレを青年が掴もうとするが、まるで力が入っていない。  体格でいえばレイの方ががっしりしているものの、細身ながら最初の一太刀を見るに、青年も体は鍛えているようだが。そうか、刀剣があるのか……。  オレはあることを思いつき、横たわる青年の胸から腹へと撫でるようにゼリー状の体を滑らす。青年の腹筋は綺麗に割れていて、その筋肉のくぼみ、ヘソの穴に潜りながら下を目指していく。 「なにを、する気だ……!」  レイもそうだったように、青年も手でオレの進行を阻もうとした。  無意味だけどな。もう完全に青年の体に取りついてるから、背中からでも回り込めるし。  髪色と同じ赤毛の陰毛の上を通り、更に下へ。  下着から取り出され外気に晒されている青年の肉棒を横目に通り過ぎたところで、やっと彼はオレの目指すところに気づいた。 「あっ!? う、うそだろ……!?」  本当です。ヌルリと青年の蕾を通過する。  するとすぐさま青年はオレを掻き出そうと、自分の後孔に指を突っ込んだ。  くくっ、無駄な抵抗を。  オレは気にせず、ゼリー状の体を青年の中へ注入していく。 「はひっ!? ……ぅんん、いやだ、そんな……いっぱい……入れるなぁっ!」  でも拡張しないと辛いのはお前だぞ?  あまり奥までは進入せずに、ゆっくりと中の質量を増やしていくと、徐々に青年の後孔は広がっていった。 「なんだ、これ……っ……うぅ、こいつ、出ない……っ」  差し込んでいた指を後孔から抜き、青年は力んでオレを排出しようとするが、そんなもの直腸の動きに合わせて体を動かせばどうってことはない。  そろそろいいかな、と思ったところで、体を玄関先に転がる刀剣へと伸ばした。  にょっと伸びた体が、刀剣を掴み引き寄せる。青年は背後で行われている動きに全く気づいていない。  すぐ傍まで刀剣を手繰り寄せると、青年の力みに合わせて、オレは中に注入していた体を外に出した。 「うあっ……はっ……あぁ…………」  オレを排出することが出来た安堵感で、一気に青年が脱力する。  ふっ、気を抜くのはまだ早いぜ。  青年が息を吐き、全身の力を抜くタイミングを見計らって……今度は刀剣の柄を弛緩した蕾に挿入した。

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