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腹は順調に満たされている。
けれど、違う。オレが望んでいるのは、違うんだ。
まさかここにきて漂いはじめた暗雲に、ゼリー状の体が揺れた。
オレは、オレは……! 中出しがしたいんだよぉぉおおお!!!!!
しかしピンクスライムの体内から発射されるものは何もない。
元々、体を分裂させて増える生物だしな。
盲点だった。
この体は中出しはおろか、射精すら出来ないんだ……。
発覚した事実に愕然とする。
念願の肉棒を手に入れた結果がこれか?
相手の腹を自分の子種で満たしてこそ、犯した達成感を得られるというのに。射精する瞬間の、あの爽快感もオレはもう感じることが出来ないのか……?
そんなの、あんまりだ…………。
「は……ぁ……ふぁっ!? やめろっ、乳首まで、吸う、なぁ……!」
失意に駆られ、オレはレイとアッサムの全身に取りついた。
こうなれば二人を徹底的に犯して、自分を慰めよう……。
レイはすっかり、痙攣したように体を小刻みに震わせているが、こんなのはまだ序の口に過ぎない。
アッサムの乳首を吸っていた体の先を、舌の形に変形させ、硬化させる。
後孔への肉棒の抽送に合わせて吸いつき、コリコリと尖った乳首をもてあそんだ。
「あひんっ! らめっ、二か所同時、はぁ! はぁん! この、だめだって……! くぁぁあああん! ひっ、もう……っ……挿れるなぁぁあ!」
肉棒を出し入れする度に、アッサムの屹立した中心も揺れていた。尿道口からは引っ切りなしにカウパーが流れている。
褐色の肌はじっとりと濡れ、その原因が汗によるものなのか体液によるものなのかは最早分からない。
アッサムを犯している間も、ズチュッズチュッとレイへの抽送は続いていた。
肉棒に貫かれ続けたレイは、時折背を跳ねさせながら荒い息を繰り返している。
「はひっ……はっ……ぁ、んんっ」
もっと劇的な展開が必要だな。
折角全身が敏感になっているレイには、更に手法を凝らすことにした。
新たに体を細く伸ばし、先端を筒状に変形させてから硬化させる。そして筒の口を乳首に付け、レイの亀頭にも装着した。
ぼんやりとこちらを見るレイを確認しながら、装着した三か所を一気に吸引する。
「ぁ……? なに、を…………くぅんっ!? おっ、ぉあ!? くぁぁああん」
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