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「レイこそ構わないのか? ベッドじゃなく、こんな冷たい机の上に押し倒されて。オレの瞳も……お前が好きだった色からは変わっているぞ?」  紫から赤に変化する瞳の色が好きだと言っていたはずだ。  ピンクスライムと同じ色になった瞳でレイを見下ろしていると、腰を挟む形で両足を回された。 「私は、貴方に抱かれるなら……どこでだって、体が変わっていたって本望だ」 「いい返事だな」  くっと笑い、積極性の増したレイに応えるよう、頬を撫で、首筋に唇をつける。  彼の言う通り、年齢を重ねた体はところどころ張りが落ちている部分はあるが、そうやって出来た目元の皺や頬骨の硬さに愛おしさを感じた。  ……よく、生きていてくれた。  戦乱の時代、命はロウソクの火のように容易く消えていく。かくいうオレも呆気なく倒されたしな。  レイの生きた軌跡を辿るように、弛んだ皮膚の皺に舌を這わせた。  この年になっても鍛えられている体に、はじめて会ったときの面影はない。  開かれた襟から鎖骨に吸いつき、シャツの上から胸を揉む。  先日の弛緩した体とは違い、幾ばくか緊張しているのか、胸には硬い弾力があった。指を広げ、小さな突起を探す合間に、レイのズボンのベルトを外していく。  お互い中心はもう熱を持っていた。  今度こそ上手く出来るか不安が過ぎらないでもないが、血の代わりにピンクスライムの、ゼリー状の体が流れるこの体でも、発汗はしてくれている。  指先が念願の突起を見つける。親指で押し込み、その小さな種の感触を楽しんでいると、レイが上半身を捻りながら掠れた声を上げた。 「ぁ……スズイロ、卿……」 「敬称はつけなくていい。どうせヤッてる最中は、『卿』なんて呼んでる余裕はなくなるだろうしな。どうした?」  呼び止めたからには何か言いたいことがあるんだろう? そう言葉を促すと、レイは明後日の方向を見ながら、たどたどしく口を開く。 「その……もっと、激しく……」 「何だ? オレの前戯はつまらんか?」 「そ、そうじゃない! ただ……あの……今は、早く……スズイロが欲しい」  頬を赤く染めながら紡がれた言葉に、そうか……と頷く。もう昔のレイではないんだったな。  ピンクスライムに犯され慣れた体には、普通の前戯は物足りないだろう。  そういうことならと、脇腹の傷口からニョッとゼリー状の体を伸ばす。  ズボンを脱がせ、直にレイの臀部を掴むと、息をのむ気配が伝わってきた。  もっと慣れてきたらピンクスライムの体でも肉棒を作って、二輪差しというのも乙かもしれないとほくそ笑む。  まずはいつも通りゼリー状の体でレイの蕾を撫で、ヌルヌルと中へ進入させた。  慣れ親しんだ行為だろうに、相変わらずレイは体を強張らす。 「んんっ……ふ……ぅぅ」 「まだ慣れないか?」 「っ……だって、中に……ぅぁっ、あ……!」  オレにとっては勝手知ったるレイの直腸だけどな。中に入ったピンクスライムの体を少し硬化させ前立腺を刺激する。  コリコリと小刻みに撫でると、レイは大きく背中を反らせた。

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