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交わされるきみへの想い 1-6

「はぁ………はぁっ…………」 ーーーどれほど唇を重ねたか、わからない。 ふたりは顔を少し離して、ゆっくり目を開けた。 速生は夕人の潤んだ目を見つめると、もう一度、強く抱きしめた。 「夕人……好きだよ……もう、俺…どうなってもいいや………なんかもう、死んでもいい……」 「ば、バカじゃねぇの……こんなことで、死ぬとか。縁起でもないこと…」 「こんなこと、じゃない。 こうしてるのが、夢みたいだーーー。いや、これが夢だったら、もう、俺、無理、生きていけない……。はは、何言ってんだろう、俺……」 「……………バカ……」 ーーーちゅ… もう一度、キス。 速生は目を開けて顔を見つめたまま、夕人に口づけた。 「不意打ち、やめてくれない……?っていうか、していいって言ってないんだけど?そういうの………」 「え?あっ…ヤバい、昨日、痛めた足が、なんだか痛くなってきたかも……キスしてもらったら、治るかも………」 「ーーーふ、ふざけんな。調子乗りすぎ。」 二人は手を握り合う。 速生の強いアプローチに、夕人は本当に少しずつ、戸惑いながらも応えた。 まだ、“好き”だなんて言葉は言えない。 だって言ってしまったら,もう、きっと戻れなくなるーーー…そうわかっていたから………。

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