67 / 82

第66話

手のひらより、指先より、 まず先に唇で・・・ キスでそんなトコロを刺激してくれたことにも感動する。 「っ腰・・っゃば・・・」 蓮ちゃんの舌使いに合わせて、腰がうねってしまうことに 自分でも気づいている。 気づいていてなお、止められない。 「蓮ちゃ・・」 蓮ちゃんの・・・はじめて・・・ そして、それはオレのはじめて・・・ 「ぁあ・・っ蓮ちゃ・・もぅヤバ・・・」 快感と感動が入り交ざって早々に限界が来る。 「蓮ちゃ・・っ・・でちゃ・・っ・・」 あまりに早すぎるから一瞬だけ迷ったけれど、 もう流されるしか出来そうもない自分は、 止める気のない蓮ちゃんに身を任せると、そのまま・・・ 「んぅ――・・っ・・・」 晴ちゃんの口のナカに思いっきり・・・その液体を放った。 ぐったりするオレをそのままで、 蓮ちゃんの唇は繁みの向こう側でヒクヒクしてる、 その入り口に向かって這っていく。 「っ・・あ・・・っはぁ・・、んぅ・・」 ぼぅっとする頭で これからがスタートだ・・・って理解して、 身体が少しこわばった。 これから、 自分ですら見たことはないそんな場所を、 蓮ちゃんだけが知るのだ。 蓮ちゃん専用の、 蓮ちゃんだけをを受け入れるその入り口周りを、 さっきまで膨らみを這っていた舌がぐるりとして、 尖った舌の先がその場所を刺激すれば、 ソコは嬉しそうにヒクつく。 「っ・・そんなトコ・・舐めるの?」 「全部知りたいって言っただろ。」 できるだけ、蓮ちゃんの好きにされたいとは思うけど、 濡れた刺激ははじめてのクセに、ソコは嬉しそうにイヤらしく動いて、 蓮ちゃんを待ちわびていることを隠せない身体に羞恥心が増していく。 気持ちがいいというのは少し違う、 なんていうかとても・・・イケナイことをしている・・・という背徳感で、 身体が震えた。 「杏野・・すげぇ動いてる。 」 「っ・・い・・言わないで」 「なんで?すげー可愛い・・マジで・・・たまんねぇ」 そんな場所に唇を寄せて、 蓮ちゃんの言う「杏野」に、「可愛い」に・・・ ドキドキがとまらない。 それはこれまで、知らなかったカンカクだ。 それは好きとかそんな簡単なモノじゃない、 何とも言えない ものすごく大切にしたいって思うナニカだ。 「っ蓮ちゃ・・・」 どこかから湧き上がってきたそのナニカにたまんなくなると、 どうしてもキスがしたくて蓮ちゃんを引き寄せた。

ともだちにシェアしよう!