手を伸ばすと、指が交差し絡まる。手には剣を握る人特有のたこができていて、その些細な感触がダリウスの雄を感じさせられて興奮してしまう。 「ダリウスっ、はやく……」 首に腕を回して引き込むと、体液で濡れた下半身をダリウスの腹に擦り付けて誘う。 「一人で気持ちよくなっていたのかい？」 「ん……、はやく欲しい」 既に自身の指で慣らし終えている蜜穴は、物欲しそうに口を開けている。ダリウスから発せられるフェロモンの香りに包まれて、ペニスからはとめどなく液が溢れ続けていた。 「そんなに触って欲しかったんだね」 揺れるペニスに手が触れて、上下にゆっくり力を込めながら扱かれる。触れられただけで白濁を飛ばし、気持ちよさに口から涎が垂れた。 「ひゃあっ、あっ」 垂れた涎を舌先が舐め取って、味わうように口内に舌を戻したのが見えた。その妖艶な様がますます快楽を煽る。 「可愛い……俺のツバサ」 「やぁっ、あんっ、そこじゃな、いっ、あっ」 「違うのかい？もっと触って欲しいと、愛液を溢れさせているのに」 「違っ、あっ」 乳首を吸われて背が仰け反る。下半身と同時に刺激されと、気持ちよすぎて甲高い喘ぎ声が嫌でも漏れてしまう。 「ぷっくりと膨れ上がって、まるで果実のようだ。もいでしまいたくなる」 「やあ、引っ張っちゃっ、らめぇっ、あ！」 唇で乳首の先端を軽く引っ張られる。赤く色づき立ち上がった乳首を甘噛みされ、舐め回されると、その感覚だけで呆気なく果ててしまう。 ますます中に欲しくなってしまう。違うと首を振れば、楽しげに笑みを浮かべるダリウスが頭を撫でてくれた。 とろんとした顔の自分が青い瞳に映っている。 「もっとちゃんとおねだりしてごらん」 囁かれて、頬が蒸気する。足を大きく広げて、尻を上げると、両手で濡れそぼった蜜穴を開いてみせた。 「ここに入れてくれっ。はやくダリウスと繋がりたい」 恥ずかしい体勢のはずなのに、ダリウスにこんな姿を見られていることにすら興奮を感じる。ギラつく獣みたいな目をしたダリウスが舌なめずりをしながら、俺の太ももを掴んできた。 早く欲しい……。はやくはやくっ！ 下着を脱ぎ捨てたダリウスのペニスも興奮で高ぶっている。まるでキスをするように先端が蜜穴に触れてきた。飲み込もうと収縮を繰り返す蜜穴にゆっくりと昂りが飲み込まれていく。 「あぁああ、あぁ……！」 背がこれでもかと仰け反り、強い快感を受けて目の前に星が散る。脳内が幸福に埋め尽くされて、愛おしさが増す。腹の最奥が疼いて、もっと強い快感を求めて腰を無意識のうちに揺した。 ダリウスが好きだ。 一生離したくない。ダリウスと出会えた奇跡が俺のすべてを構成している。 「だりうすっ、んっ、俺、ずっとお前の隣にいる、からっ」 「っ、あぁ、そうだね。ずっと一緒だ」 頭を抱き寄せられて、全身をダリウスの身体で覆われる。そのまま密着する形で腰を打ち付けあった。 温かくていい匂いがする。激しい行為の最中でも、時折様子を伺うように頬や首筋にキスが降ってきた。 今は無造作に下ろされている濡羽色の髪を撫でてやると、心地よさそうに目を細めてくれるダリウス。俺だけり映すその瞳が好きだ。 涙を撒き散らしながら、何度も好きだって伝えた。 身体を起こして後ろを向くと、バックから獣のように求められる。腰を打ち付けられながら、揺れるペニスを刺激されて、中が締まるのが自分でもわかった。 「あんっ、あひっ！ひゃぁっ」 「っ、ツバサの喘ぎ声はまるで天使の賛美歌のようだ」 「変なっ、例え、やめろっ、あぅ」 「本当のことだろ。はぁ、もっと聞かせて」 口に指が突っ込まれて、舌を弄ばれる。敏感な舌先を爪先で軽く引っ掛けられて、くぐもった甘い声が飛び出す。 水音と肌のぶつかる音。そして、俺の喘ぎ声がまるで本当に音楽を奏でるように部屋中に響いていた。 「ツバサの身体はどこもかしこも絹のように滑らかな肌触りだ。細い腰は砕けてしまいそうだし、華奢な首は折れてしまいそう。俺が一生守ってあげるからね」 「っ、ひゃっ、あぅ、あんっ、あああ」 軽く肩を噛まれて戦く。痛いはずなのに気持ちいい。普段なら引いてもおかしくない言葉の羅列が今は嬉しくてたまらないんだ。自然と口元が緩んで、笑みが浮かぶ。緩んだ唇から舌が見え隠れしていて、みっともない顔をしているのが自分でもわかった。 「ふふ、凄くいやらしい顔をしているね」 後ろから持ち上げられて、姿見鏡が置かれてい方に身体が向けられる。体液や汗に塗れ、恍惚の表情を浮かべる自分が映し出されて、羞恥心が襲ってきた。 思わず目をそらすと、背後から顎を掴まれて強制的に前を向かせられる。