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伝えたかったこと④

「いくらツバサでも、俺の天使から目をそらすのは許せないな。ほら、しっかり見てごらん。すごく綺麗だ」 「んっ、やぁ、やめっ、恥ずかしいっ」 「最高に可愛いよ」 キスをされて耳元に唾液の絡み合う音が届く。横目で鏡を見れば、キスに酔いしれる俺が映っていて、ペニスが硬度を増す。 自分の姿を見て興奮するなんて変態みたいだ。 ゆっくりと気持ちのいい場所を下から突かれる。かと思えば思いっきり突き上げられて、奥を抉られ、全身が痙攣したように跳ねた。 昂りの先端からは透明な液が溢れてくるだけで、白濁は出てこない。 「はぁ、あぁ、イッたのにっ」 「上手にメスイキできたね。さすが俺のツバサ」 「メス、イキ?へっ、やぁっ、今突いたらっ、、だめっ、あ、ああっ、イクっ、イクイクイク!」 感じたことのない感覚が襲ったかと思ったら、ペニスから出た水飛沫が鏡に向かって勢いよく飛ぶ。 「あへっ、へゃ、な、なに……」 「あはは、可愛い。最高だ」 「あっ、あんっ、ああ!」 責め立てるような腰使いに翻弄される。奪略感と強い快感に支配されて、ダリウスの思うがままに身体を揺すられる。 乳首を後ろから指で弾かれながら、項を舐められる。 気持ちよさしか感じられない。多幸感に脳が焼き切られてしまいそう。 「顔っ、見たい」 対面する形に身体を動かすと、整った顔が目の前に来て鼓動が速くなる。頭に手を回して何度も唇を合わせた。そうやってお互いの存在を確かめ合う。 「んっ、ダリウスまたイクっ」 「っ、一緒に」 少しづつ激しさを増しながら、互いに快感を引き上げていく。身体を繋げる程に馴染んで、まるで溶け合うような繋がりを感じられるんだ。 きっとそれほ心が通じあっている証。 「っ!イクっ〜!」 何度も出したはずなのに、勢いよく白濁がダリウスの腹を濡らした。同時に体内にダリウスも大量の欲を吐き出すのを感じる。 ゆっくり腰を上げると、未だ白濁を流す昂りが中から孔から抜ける。太ももを伝い流れ落ちた体液がシーツや散乱した服を濡らしていく。 「っ、まだいけるよな」 「ツバサとならいくらでも」 煽りすぎはダメだとわかっているのに、ついやってしまう。きっと今日は朝までコースになるんだろう。 絶対後悔するな。 そう思いながらも俺は口角を上げてダリウスの上に跨った。

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