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※性癖じゃない…
またも息が上がるほどに翻弄されて、唇が離される頃には息が上がっていた。
「やめっ…、もうっ、本当にっこれ以上はダメだ」
なんとか口に出して訴えたが
「もう止められないから」
と、無慈悲にもシャツを捲り上げた。
普段は不器用なくせに上手いことシャツの裾を止められ、俺の上半身が空気にさらされる。
「んんっ」
不意に胸の飾りを爪で引っ掛けられ、声が漏れる。
なんか前よりも快感を拾いやすくなってる気がする。
現に、もうそこを弄られるだけで腰が揺れている。
「まだ数回なのにこんなに感じるなんて、淫乱なんじゃないの?」
「うるせぇ!もっ、触るな」
「女の子となんて付き合えないよ」
「お前に関係ないっ。あっ…」
すでに昂っていた陰茎を捕まれ、俺は腰をヘコヘコと揺らしてしまった。
情けなさすぎる。
じわりと涙が浮かんだ。
「ははっ…、弟にここ触られて、泣くとか…
優聖を好きになるやつなんて俺しかいないよ」
志貴が嘲笑する。
ムカつくけど、そうなのかもしれない。
「離せ」
「夜だから、恵さんから電話も来ないよ。
優聖はもう逃げられない」
俺はこれから自分の身に起こることを想像して恐怖で震えた。
あの時、母さんから電話が来なかったら、こいつはどこまでするつもりだったんだ?
志貴はギラギラした目をして俺のズボンを脱がす。
俺は「やめろってば!」と叫びながら足をばたつかせる。
が、体格も力も志貴には敵わない。
パンツごと脱がされて、俺のそこが外気にさらされた。
「優聖が暴れるから全部投げちゃった」
と志貴は笑っている。
こないだは見られなかった、上半身よりもコンプレックスのあるソコ…
毛も色も薄く、サイズも控えめなソレが、そそり立っていた。
「見るな!絶対に許さないからな」
涙目で志貴を睨むが、志貴は俺を見下ろして喉を鳴らした。
「可愛い」
「うるせぇ!!」
可愛いサイズで悪かったな!
お前はいいよな。
巨根だのなんだのってクラスメイトが騒いでたの、知ってるんだからな。
とは口に出せず、俺は恥ずかしさから顔を逸らした。
それでも、そこの熱が引かないのは、凌辱が性癖だから、ではないはずだ。
そうであってほしい。
ぬるっとした温かいものに包まれる感触がして、俺は慌てて自分の下腹部を見る。
優聖が俺の小さめなそれをすっぽりと口に含んでいた。
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