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※貫通

「ちゃんと立ってきてる」 慌てて下腹部を確認するとしっかりと反応していた。 自分の体が憎い。 しかも、また射精感が高まってきている。 ケツでイくなんて、屈辱すぎる。 そんな姿、見られたく無いし、言いふらされたりしたら終わる… 「やだ!いきたくない!!」 俺は涙目で首を必死に振る。 が、なぜかその行動が志貴を駆り立てたらしい。 「はぁ…、可愛い…。このままいかせてあげたいけど、俺もやりたいことがあるから」 と言って指を抜いた。 助かったと思って、体から力を抜く。 が、志貴のやりたいことって…何? 一瞬過った不安を後押しするように、志貴が自分のズボンを脱ぎ始めた。 「ま、待て…、それは本当にダメだ」 「なんで?優聖だけ気持ちよくなるのはずるく無い?」 「気持ちよくなんかない!!」 「どうだか」 そう言いながら志貴は俺の足を開けて間に入り込んできた。 志貴のそこはしっかりとそそり立ち、子供の頃の記憶とは程遠い凶悪な姿をしていた。 「お、お前、そんなの入るわけないだろ」 「入るよ。指も3番入ったし」 「そ、それ、3本でたりっ…」 3本じゃ足りないだろ!!と、言おうとしたところで、みちみちと音を立てるような圧迫感で先端がめり込んできた。 「いっっ…!!?」 「はっ…、これで俺のものだ」 志貴が恍惚の表情で、痛がる俺を無視して進めようとしてくる。 その度に、入口の粘膜にビリビリと痛みが走った。 「やめてくれ。本当に…、無理だ」 睨む気力もなく、俺は泣きながら懇願した。 痛い。苦しい。 「今、優聖を泣かせているのは俺なんだと思うと、本当に興奮する」 もう何を言っても無駄だ。 俺は全身の力を抜いて、なるようになれと四肢を投げ出した。 その途端、待っていたかのように志貴の全てが俺の中に打ち付けられた。 グッと内臓を押されている感覚がして、死ぬほど苦しい。 が、抵抗する気力はなかった。

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