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残った違和感
それから、昨日のように抱き潰された。
可動域が広がった手で必死に抵抗しようとしたら、舌打ちをした志貴が、昨日の長さまで調整し、自由を奪われた。
どんなに懇願しても泣いても離してもらえず、志貴が満足し、それを引き抜くころには、俺は息も絶え絶えになっていた。
泣きすぎて頭が痛いし
尻も痛い。
変に体に力を入れていたせいで、身体中が筋肉痛でミシミシと痛んだ。
「バイト…、あるんだよね」
志貴が俺の手錠を外した。
朝の俺なら喜んで飛び起きたのに
今の俺はぐったりとして指の一本も動かせない。
志貴が笑っている。
俺がこうなることを分かって、こんな風に限界まで抱いたんだ。
本当に腹が立つ。
俺は負けたくなくて、無理やり体を起こし
布団から起き上がった。
が、体に全く力が入らず、ぐらりと体が傾いた。
「ちょっ!?」
志貴が慌てて俺の体を支えた。
「動けるわけないでしょ。無理しないで」
うるさい。分かってて無理させたくせに。
そう言ってやりたかったが、あいにく喉もカラカラで声が出せなかった。
俺は震える足で立ち上がり、支えている志貴の腕を振り払って風呂に向かった。
汗なのか体液なのか、よく分からないが全身がベタベタしていて気持ち悪い。
いつもよりも何倍も時間をかけて体を清めた。
脱衣所に出ると、志貴がバスタオルを構えて立っていた。
「手伝う」
「必要ない。タオルだけ置いて出ていけ」
そう悪態をついたが、志貴は俺を無視してバスタオルで俺をくるんだ。
その腕に思わず寄りかかる。
不本意だが、拭いてもらおう。
シャワーを浴びる間、立っていた足がもう限界だった。
志貴に体や髪を拭かれている間、俺の意識は尻に集中していた。
まだ何か入っているかのような違和感が消えない。
血は出ていないようだが、ヒリヒリするので、多少は傷がついているのだろう。
もう2度とそこへ異物を入れたくない。
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