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振動※
ブィーンと少し間抜けな音を立てながら、それは震えている。
それを腹や腕に当てられても、なんかむず痒いってだけで何ともなかった。
これで演技できるか?
が、それが胸の突起に当てられた時、震えと共に表面よりもっと奥の敏感な部分から、変な感じが湧いてくる。
「やめっ…、ろ。そこにばっかり」
俺の反応が変わったからか、志貴は更に執拗にそこに当てて来る。
「あっ…、やめろって」
変な感覚のせいなのか、器械の震えのせいなのか、俺の声は震えていた。
「やっぱり、敏感な部分に当てると感じちゃうんだ」
納得するように志貴がいう。
ずっと電マは当てられたままだ。
やばい、ここでイきたくない。
「やっ!やだっ!!」
体を捩って退かそうとするが、なんの抵抗にもならなかった。
「あっ!やめっ…っ、イクッ」
ビクビクと体が震え、脱力する。
「あーあ。優聖、ついにここでいけるようになったんだ」
指でカリっと敏感になった乳首を擦られ、俺はまた体を震わせた。
「ふざけんなっ」
「まだそんな元気あるんだ。やりがいがあるね」
そう言われてハッとする。
そうだ、対抗しちゃダメなんだ。
余計に志貴を刺激してしまうから。
俺は唇を噛み締めて、体の力を抜く。
志貴は俺の顔を見ていたが、数秒するとまた電マの電源を入れた。
次にどこに当てられるかなんて、考えなくてもわかる。
本能からか、全然気分じゃないのに立ち上がっている俺の中心にそれが当てられる。
「ひっ」
乳首よりもさらに変な感触がして、気持ちいいと言うより、怖い。
ブブブブブと鈍い音を立て、俺のそこを震わせている。
その光景だけ見るとなんか間抜けだけど、その器械から与えられるものは、全然そんなことなかった。
「あああぁっ!?」
震えに共鳴するように声が漏れる。
陰茎の中にある太い神経のようなものを直接揺さぶられているような強制的な快感に
俺は背中をそらして耐える。
「すご。優聖、体柔らかいね。
離してもついて来るよ」
確かに志貴はその器械を少し上に移動させていたが、俺は腰を浮かせていて、丸で自分で押し付けているようだ。
そんなつもりはないのに、なぜか勝手に体に力が入ってしまう。
未知の快楽地獄に、開始数分しか経っていないのに、俺はもう根をあげそうだった。
演技なんて考える余裕はない。
気づくと俺は体を震わせて、1回目の吐精を終えていた。
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