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第46話

目が覚めると自分の部屋のベッドの上で、しっかりと布団がかけられていた。 が、手や足は依然として枷がついたままだ。 一体、俺の部屋のどこに手錠を固定しているのだろう。 体を動かしてみるが、あまり可動域は広くない。 隣には志貴がピッタリと俺に引っ付いて眠っている。 思わず悲鳴を上げそうになり、奥歯を噛み締めた。 志貴を怖いと思ったのは初めてだった。 下はわからないが上は確実に半裸だ。 かくいう俺も、布団はかけられているが、どうやら裸のようだった。 一緒に眠るなんて、前までは鬱陶しいとしか思わなかったが、今は起こすのが怖い。 裸だし、すぐに続きをしようなんて言われたくない。 よく分からない器具を使われたとはいえ、あんなふうになるなんて…、羞恥を超えて恐怖感が強い。 それに、まだ拘束されているということは、俺は解放されないらしい。 学校やバイトやサークルはどうなるのだろう。 不安で眩暈がしてきた。 じっと天井を見て耐えていると、「んん…」と志貴が寝ぼけながら俺の肩に顔を擦り付けてくる。 そういえば、体が綺麗になっている。 色々な液体でベタベタだったはずだから、志貴がやったんだろう。 汚れは落ちても、ケツや陰部に違和感は残っている。 ケツのほうは初めてじゃないからいいけど、前の方は排尿が非常に怖い。 こいつが持っている玩具はまだまだ種類があった。 あれ以上のことをされるのかと思うと、逃げ出したい気持ちだった。 残念ながら、しっかりと拘束されているけど。 俺の体に回された志貴の手が、さわさわと俺の体を撫でる。 寝ぼけているのだろうとは思うが、素肌を触られることに嫌悪すら覚える。 敏感な部分を掠めそうになると、少しだけ期待でか、体がムズムズしてくるのも嫌だった。 本当に淫乱になってしまうなんて嫌だ。 間違えて、声を出してしまわないように俺は集中していた。     

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