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第15話 マンチカンとシャム③

アヤメはカーディガンを肩から落とし、袖を抜く前にYシャツのボタンをはずした 服を脱いでいるだけなのになぜか緊張で手が震えた コタローの顔が見れなかった アヤメはいつも自分でやっているように、親指と人差し指で乳首を弄った いつもは感じる場所なのに今日は恥ずかしさでそれどころではなかった しかし、その恥ずかしさが次第に快感に変わっていくということをアヤメはまだ知らない 右手で乳首をいじりながら、左手でズボンのベルトを外した ホックを外すと、勃起の勢いでチャックが下に下がった 恥ずかしさで快感など感じていなかったのに、10代のような勢いで勃っていたことに驚いた 乳首をいじりながら左手でボクサーパンツの中のペニスに触れていく 最初は亀頭の割れ目 そこからにじみ出るカウパー液をまんべんなく塗りつけていく 左手で陰茎を包み込み、優しく上下にこすった 自分でやりながらもどかしくて震えた ふと、棚の中の【あるもの】が目に止まった 瞬時に『いいものがある!』と手を伸ばした フェザーティックラーだった アヤメはフェザーティックラーを手に取ると自分の乳首を撫でた 「あっ…」 思わず声が漏れた はだけたシャツに沿って、みぞおち、臍へとティックラーを這わせていく 店にあったフェザーティックラーは大きめで、先端は柔らかいのに対し、根本の方はコシがあって婉曲していた アヤメはそのカーブに合わせて陰茎当てた フェザーの細い羽が陰茎を至るところから刺激した (きもちい…) 自分がソフトタッチで快楽を得る体だったなんて知らなかった アヤメはフェザーの感触に全神経を持っていかれて身震いした その時チクッと先端に痛みを感じた その瞬間、ブワッと脳内に何かの物質が放出された 涙が滲む目でよくみると、1本の羽が亀頭の割れ目に入っていた その羽をいれたままアヤメは左手でしごいた いつもと同じ刺激なのにいつもと違うのは、羽のせいなのかコタローのせいなのかはわからない 先端からじわじわと精液が溢れだした アヤメは手を止めフェザーを投げ捨てた 精液がほとばしり出てガラスに飛び散った ガラスに付着した精液の向こうで、コタローがピクリともせずアヤメを見ていた アヤメが息を整えていると、スピーカーからコタローの声が聞こえた 「35分。もっと早くイッて」 コタローはそう言うと、マイクの電源を切って部屋を出ていった

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