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第62話 三毛②

コノエは自分のモノをしごいて立たせると、 「そっちもほぐしたい」 とメイのお尻を指差した メイは自分の指にクリームをつけるとためらいながら差し込んだ 「そこで、指曲げて、もっと奥、入る?」 「そろそろもう一本いこうか」 「すごい吸い付いてる。感じてるんだ?」 「早く()れたい」 「()れていい?」 コノエはメイの動きを見ながら、本番でかけるであろう言葉を次々に投げ掛けていった メイはその度に『う』とか『あ』とか言いながら耐えていたが、やがて自分で前を触り出すと、ものの1分程度でイッた メイは後ろを向いていたが、鏡のお陰でイッた時の口元だけはコノエからも見えていて、それがまた妙にクる 「メイちゃん、俺まだイッてない」 メイが振り向いた 「まだだから。まだ突くから」 メイが、また後ろを向いて腰を上げた 「どーぐ、そっちにあるから」 壁際の棚に販売用の玩具がある メイはその中から、ローターを選んでゴムを被せると指の代わりに差し込んだ カチッとスイッチを入れる音がコノエにも聞こえた 続いてヴーという振動音 先程まで、メイが自分でしていた禁欲的なオナニーとは打って変わって、コントロール不可能で強引なオナニーにメイの身体はビクビクと反応した コノエもメイと同じローターを使って自分のモノに当てた 「クッ…!」 強烈な刺激が襲ってきて3秒と同じところに当てていられない 「メイ…一緒にイこ?」 『ん…ん…』 メイのかわいい声がスピーカーから流れてきて、コノエは耳からイかされそうになった ほとんど喋らないから気づかなかった メイの声は、ヤバい ※※※※※※※※※※※ その日、コノエ、アヤメ、九、タキ、エチゼンの5人は出勤前にミナミのカフェに寄った 来たい来たいと思っていたがなかなか話がまとまらず、開店から3か月経っていた 「エチゼン、どーした?!」 青山通りから一本外れているとはいえ、おしゃれな街には変わりなく、エチゼンは待ち合わせの時からそのキョドりっぷりを散々からかわれた後だった 「何でもないですっ!」 「なんだよ、せっかくテラス席とっといてあげたのに…」 ミナミが5人をテラス席に案内してくれた テラス席は、都会のなかでは目を引く緑の人工芝が敷かれていて、真ん中になぜか大きなビワの木が生えていた 「どういうコンセプトです?」 タキがあきれているのか感心しているのか判別がつかないトーンで食いついた たわわに実ったビワなど、都会ではめったにお目にかかれない 「特にない!だけど長谷川さんが、なんか田舎の庭みたいなのにしたいって言うから、田舎ならビワでしょって」 ミナミは用意してあった水を席に置いた 「グランピング風ですね。俺好きだな」 アヤメが4つの中でひとつだけしかないハンモックチェアに腰かけて言った 「それ、知ってる!【KOMFORTA】!俺欲しいんだよね~アヤメ、後で座らせて」 「じゃあ九さんこっちでいいですよ。俺、普通の椅子の方がいいんで」 「やり~!」 九が年甲斐もなくはしゃいだ 「九さん、元気になってよかったッスね」 エチゼンがコノエに耳打ちした 少し前まで動画騒動で皆に迷惑かけたと塞ぎがちだったのだ 「デザート全般何でも美味しいけど、オススメはニューヨークチーズケーキ。絶品」 メニューを置いたミナミは一度戻るかと思いきや、一歩引いて5人を見た 「なんスか?」 駅からここに来る間にも人目にさらされまくって卑屈になっているエチゼンが、睨みつけるような目で聞いた 「いや、やっぱりすごい宣伝効果だな~と」 ミナミの言う通り、店内の客だけでなく通りを歩く人々も、5人を見ては店の看板をチェックしていく 九はオーラからしてただ者ではないし、タキの立ち居振舞いの美しさや、アヤメの爽やかさ、コノエの派手さは目を引く 「言い方変わるとそんなにポジティブな印象になるんですねー知らなかったわー」 エチゼンがテーブルに伏せた 「エチゼンも自分で思ってるほどダサくはないって」 「大丈夫、誰もエチゼンのことなんて見てないから」 「それな」 アヤメのフォローに、九とコノエがツッこんでミナミとタキが笑った

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