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第157話 ペルシャの前夜②
当然、旅館が食事の提供をできる時間は過ぎている
緑人はサービスエリアで買ってきた弁当を広縁のテーブルに置いた
だが、椅子に座った緑人の膝にタキが跨がってきて、それどころではなくなった
タキが腰を浮かせてパンツを下ろすと、白い太ももが露になり、緑人は誘われるまま太ももの奥に指を伸ばした
下着の隙間から指を指し入れ、指が穴の入口に触れるか触れないかのところで、タキの身体がビクッと跳ね上がった
タキの女性のような見た目からは不釣り合いに長いモノが立ち上がって、ボクサーパンツの中で苦しそうにもがいていた
「エロ…」
緑人はタキの下着を脱がせると、タキのペニスをしごきながら、もう片方の手でクルクルと穴の入り口を押し広げていった
タキの身体は不思議で、出会った頃より穴の締まりがきつくなって、以前よりほぐすのに時間がかかるようになった
「本当に仕事してないんだ?」
「そう言った。信じてないの?」
「タキの身体エッチなんだもん。普段エッチしてなくてこんな色気出るもん?」
「出るんだな。これが…」
タキが緑人の唇に自分の唇を押し付けた
「緑人くんの前だといくらでもエロくなれる気がするよ」
「くっそ…!」
緑人はタキを膝に乗せたまま腰を浮かせてパンツを下ろした
タキが勃起するよりずっと前にとっくに固くなっている
緑人はまだ十分にほぐしていないタキの中にズブズブと入っていった
「んっ…んっ…」
タキはシャツの裾を咥えて喘ぐのをこらえている
そんな姿も欲情を掻き立てられるだけだ
タキが腰を浮かすと、そこを追い立てるように緑人が突く
「タキ、きもちいい?」
わかっていても聞いてしまう
どうか「うん」と言ってほしいと願って
「んっんっ…ひょうは」
口を開く度に、シャツによだれが染み込んでいった
「何?」
緑人は耳を近づけた
「ひょうほそいひはい…」
「え?」
タキはシャツの裾を離すと、
「今日こそは緑人くんと一緒にイキたい!」
喘ぎ声よりも響く大きな声だった
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