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第158話 ペルシャの前夜③
緑人は慌ててタキの口をふさいだ
露天風呂つきの離れではあるが、こんなに静かな自然のなかでは、少しの声でも遠くまで聞こえそうだった
今日のタキはいつものタキではなかった
全身から感情が溢れていた
「いつもイケなくてごめんっ」
「俺の方こそイカせてあげられなくてごめんっ!」
いつもは時間をかけたスローセックスだが、今日は止められなかった
椅子に座った状態から、挿 れたままタキを抱き上げ部屋に運んだ
部屋の壁にタキの背中を押し付けて手の力を緩めると、腰に響くくらい重くタキが落ちてきた
「深…イッ」
タキの反応は上々だった
もっと続けたかったが、3回で力の限界を迎え、ベッドに倒れ込んだ
ずっと挿 れっぱなしのせいか、結合部分から太ももにかけてびしょびしょに濡れていた
女性ではないからこんなに濡れるはずはない
じゃあこれは何だと思ったとき、緑人は自分の精液なのだと気づいた
イッたことに気づかないほど、タキを悦ばせることに夢中になっていた
「りょくとっ!もうだめっ!」
急にタキが腰を引いて暴れだした
「なんでっ?」
「イヤイヤイヤ」
「だからっなんで…」
「イッ…」
タキの身体がビクンと跳ね上がった
いつもの演技ならここで終わる
だが、その時はビクビクと、意識的に動かすのは困難な動きで震えた後、ペニスの先端から白い液体が溢れだした
「タキ…?」
タキは肩で息をしながら緑人を見つめた
「イッた…?」
タキはウンともスンと言わなかった
緑人がゆっくりと引き抜くと、タキは震える脚を閉じて、シャツの裾で下半身を隠した
「見せて!」
「やだよ!」
抵抗するタキを押さえつけてシャツをめくると、くたったペニスがぐちょぐちょに濡れていた
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