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第9話 バラナシ

 インド亜大陸。コルカタからバラナシへ、自由を求めて、というか、大麻を求めて流れて行った。インドならガンジャ(マリファナ)はどこでも手に入る。  大麻解放の聖都、バラナシ。ガンガー(ガンジス河)の畔。 ジェロニモと毎日ガンジャを吸って抱き合った。限りなく優しいジェロ。  ハジメは心身共に癒されていくのを感じる。 「ハジメ一服しよう。」  朝からガンジャを二人で吸い、ハッピーな気持ちでセックスする。  痩せていてもがっしりと身体の大きいジェロに抱かれて甘える。すっかり受け、になったハジメはジェロの愛撫に蕩ける。  優しく身体中弄って舌を這わせるジェロニモ。 サービス精神旺盛だ。  キスが甘い。両手で顔を包んで優しくキス。女子供じゃあるまいし、キスを強請るなんて恥ずかしいと思っていたのに、ハジメは心が乙女になって行く。ジェロの熱い胸に抱かれて幸せだった。  バラナシでは大麻は解放されている。ハッピーになる、多幸感のガンジャ。  街一番の繁華街ゴドリアチョークに宿をとって逗留している。そこでガンジャをエンジョイした。  ジェロニモは変わった男だ。横暴に見えるが繊細。ハジメを脱がせて、大切に愛撫する。  今は二人きり、愛されている実感。ジェロニモに溺れていく。  ガンジャのせいなのか、この上ない幸せを感じていた。  肩を抱かれてガンガーの畔を散歩する。死人を焼く煙と、チロム(専用のパイプ)を回し呑むサドゥの人たち。見慣れたガンガーの景色。  公営のバング売り場にはガンジャが売っている。ハジメとジェロもチロムに詰めて回し呑む。そしてキス。バング売り場に売っているのはマリファナ、合法なのはそれだけだ。 「ジェロ、どうしたの?」 今日は激しく求めて来る。いつもはゆっくり優しく解してくれるのに今日は乱暴だ。 「俺を愛してるんだろ。見せてくれ、おまえの全てを。」  足を広げてペニスを掴む。口でしてくれるらしいが、何故か性急だ。 「ジェロ、俺まだ準備出来てない。」  ジェロは乱暴にローションを手に取り後孔を探る。 「待って!」  ジェロのペニスを口にする。宥めるように猛る逸物を優しく舐める。 「どうしたの?」  ジェロは激しくハジメを犯して、抱きしめて眠ってしまった。  

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