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第20話 ミカド

 キスしながらベッドに押し倒された。ハジメが上になって唇を貪る。  興奮している。ずっと封じ込めていた欲を解放したい衝動。初めて会った相手なのに全てを奪いたい。綺麗な瞳で見つめてくる。ハジメの激しさに逃げ腰のようだ。 「は、はげしいっ。 待って、僕がリードしたいのに。」  その柔らかそうな金色の髪を掴んで顔を見つめる。不適な笑みを浮かべて。 「待って。ゆっくりやろうよ。 夜は長い。なんで焦ってるの? 僕は逃げないよ。ほら。」  ハジメの手を取って自分の股間を触らせる。 布越しにもう固くなっているのがわかる。  ハジメは煽られて下着に手を入れる。 「すげぇ、こんなになって、おまえエロいな。」  ベッドに起き上がらせてゆっくり着ているものを脱がせて行く。  肩に口づける。鎖骨に舌を這わせて首筋から耳にキス。 「あ、ふ、ダメ、感じちゃう。」  ハジメは今夜は攻め、になりたいと思った。こいつは攻めたくなる奴だ。  ジェロニモの時は受け、だった。攻撃的なジェロニモに犯される屈折した喜びがあった。  しかし今はこの男を犯したい。 (俺はリバなんだな。) 「おまえ、名前は?」 「あ、ん、ミカド。 僕は入れてもらうのが好きなの。」 「初めてじゃないんだな。」 「そう、これが好きなの。」  淫乱な告白に興奮は最高潮だ。 「この部屋には、お風呂があるから一緒に入ろう。お風呂でしたい。」  ベッドから降りて全裸にしたミカドのそそり立つペニスを口にした。 「あ、あ、ん、まだ準備が出来てない。 ハジメ、飢えたオオカミ?」  ミカドが跪いてハジメの大きくなった欲を解放する。ミカドは凄く上手い。我慢できずにハジメは白濁を飛ばしてしまった。  ミカドが口できれいにしてくれる。 「もう、我慢出来なかった? お風呂でもう一回、僕を犯して。」  耳元でエロく囁く。腰がガクガクする。 「色んな事して遊ぼう。」

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