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第55話 スサとミト②

 激しく愛し合って、翌朝は二人とも起きられなかった。スサの腕枕で目覚めたが、身体が震えて起きられないのだ。 「抱き潰してしまったか? 今日は寝てな。誰も来ないから。」 「お風呂に入りたい。」 「ああ、洗ってやろう。歩けるか?」  浴室は広くてきれいだった。和風のタイルと自然石で造られて、湯舟はなみなみとお湯を湛えている。 「山から温泉を引いて来てるんだ。 源泉かけ流し、ってやつだ。これは須佐家の自慢なんだ。母屋にも引いてるよ。」 膝に乗せて丁寧に中を洗ってくれる。身体中清められた気がする。  スサが自分の逸物にボディソープをたっぷり泡立てて、ミトに握らせる。手の中で柔らかかったモノが、勢い良く力を待つ。手に余る大きさに育っていく。 「どうだい?昨夜は何回もイッタんだろう。 これ好きだろ。」  固くなったスサのペニス、ミトも思い出してまた勃起してきた。スサの首に両手をまわして抱きついた。抱きついてないと身体を起こしていられない。  抱かれて一緒に湯舟につかる。ザザー、零れるお湯が贅沢だ。 (家にこんなお風呂があるなんて、すごい。)  大きなタオルを広げて抱き取ってくれた。片時も離れないで抱いていてくれる。 「ミト、可愛い。俺の膝の中で,ずっとこうしていてくれ。ご飯の時もこのままだよ。」  後ろから抱かれて耳にキス。 寝室とは別の座敷に朝食が用意されていた。 「え、誰が用意してくれたの?」 「ウチの手伝いの人だろ。気にすんな。食べよう。」  膝に抱かれて 「スサ、僕、タオルの中は裸なんだよ。」 「俺もだよ。ミトの尻に当たるかい?」 「あ、大丈夫?スサの、潰れてない?」 「ははは、大丈夫。そんな角度じゃないから。 使えなくなったら困るだろ。」  なんだか恥ずかしい。耳元にキスしてくる。 「ご飯食べられないよ。」 「食べさせてやろうか?」 「え、無理。ちゃんと座って食べたい。

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