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愛が溢れる
寝室の扉が閉まった瞬間、もうすでに愚息は昂りの兆しを見せていた。
なんせ腕の中には美しい私の伴侶・レンがいるのだから当然だ。
「レン……」
「ルーファス……」
レンを腕に抱いたまま、レンの名前を呟くと、甘く蕩けるような声で私の名を呼んでくれた。
レンの訴えかけるような目に、スッと顔を近づけるとレンはほんのり頬を染めながらも嬉しそうに目を閉じた。
チュッと唇が重なる。
正式な夫夫になったからだろうか。
昨日のキスよりもずっと甘く感じる。
もっと深いキスをねだるようにレンの唇が開き私の舌を誘い込む。
舌を滑り込ませると、すぐにレンの舌が絡みついてきた。
クチュクチュと絡み合う水音に興奮が高まってくる。
しかし、まだまだ夜は長い。
この幸せな時間をゆっくりと味わわないと。
抑えきれない興奮を必死に押し留めながら、ゆっくりと唇を離すと、レンも興奮しているのかさらに頬が上気している。
「レン……可愛いよ」
「んっ……服、脱がせて……」
「いいのか?」
「だって……こんな綺麗な衣装、汚したくない……」
そうだな。
これから二人で蜜に塗れるんだ。
この衣装のままレンと繋がるのも興奮するが、最初はやはりレンの裸を見たい。
レンをベッドから下ろし、一番上の赤い衣装を肩から外すと、するりと衣装が落ちた。
見慣れない青い衣装に身を包んだレンが現れる。
「おおっ」
清く澄んだ湖の色のような美しい青にレンの色白の肌が映える。
それを見ただけで一気に愚息が昂りを増す。
「ルーファス?」
「いや、レンがあまりにも美しくて感動していた」
「本当に?」
「ああ、もちろんだとも。ほら、レンのこの姿を見ただけでもうこんなになっているよ」
長い上着で気づかれなかったのだろうが、裾を開いて見せると大きく昂った愚息が婚礼衣装を押し上げているのが見える。
「――っ、ほんとだ……っ」
「レンの美しさは何度見ても感動するよ」
「あの……前、みたいに手で……しますか?」
「くっ――!!」
レンの嬉しい申し出にさらに昂りを強めたが、今日は最初からレンの中でイきたいのだ。
「レン……嬉しいが、それは後の楽しみにして、今は早くレンの中に入らせてくれ」
「ルーファス……」
「いいか?」
レンは顔を真っ赤にして私に抱きつきながら、
「はやく、いれて……きもち、よくして……」
と囁いた。
「ああ、もう止まれないからな」
一気に婚礼衣装を脱がせてベッドに横たわらせ、私も一糸纏わぬ姿になる。
婚礼衣装を破いてしまいそうになったが、そこだけはなんとか冷静になれた。
レンの視線は天を向いて聳り立った愚息に向けられている。
それがわかっているからか、愚息はさらに昂りを増し先端には蜜を溢れさせている。
レンがゴクリと息を呑む音が耳に入ってきた。
ああ、レンが興奮してくれている。
わざとレンに見せつけるように先端の蜜を纏わせながら扱いてみせると、レンは
「いじ、わるしないでぇ……っ」
と太ももをモジモジさせながら、潤んだ瞳で私を見つめる。
「可愛がってあげるよ」
レンの足の間に入り、ベッドに用意しておいたイシュメルの薬を手のひらに馴染ませてからレンの昂りに触れる。
「あっ、んん……っ」
前に刺激を与えながら、レンの後孔を指で擦るとすぐに柔らかく解れてきた。
これなら、指で解さなくともそのまま挿入できるな。
レンは指で中を擦られると思っていたのだろう。
私が早々に指を後孔から離すと、
「え――っ、な、んで……」
と悲しげな顔を見せる。
「ふふっ。大丈夫。もっと気持ちいいモノを挿入 てあげるから」
そう言ってレンの後孔に私の熱く猛った愚息を擦り付けると、レンの腰が気持ちよさそうに揺れる。
本当に可愛すぎるな。
レンの可愛さに我慢できずにググッと押し込んだ。
「ひゃぁ……っあ、んっ……!!」
「ああっ、なんて気持ちよさだ!!」
レンの中が愚息に吸い付いてくる。
中を押し広げながら腰を進めると柔らかな肉襞が愚息を包みながら奥へ奥へと誘ってくれる。
「やぁ……っ、おっき、くて……ああっ、きもちいぃ……っ」
「くっ……レン、煽らないでくれ」
まだ全部挿入していないうちにイってしまうのだけは避けたい。
「るー、ふぁす……っ、きす、してぇ……」
レンのおねだりが可愛くて身体を傾け、レンにキスを贈ると
「ああーーっ、んっ!!」
急にレンが身体をビクビクと震わせ、一気に蜜を放った。
どうやら身体を傾けた瞬間、レンのいい場所に愚息が当たったようだ。
まだ身体を震わせているレンの腰を掴み、腰を大きく動かすと
「ああっ、やっ、はげしっ……んんっ、あっ、ひゃぁっ!!」
気持ちよさそうに声をあげる。
レンのあまりの可愛さにあっという間に理性を失い、ケダモノのように腰を振り続ける。
「ああっ、レンっ!! 可愛いっ!! 可愛いっ!! ゔぅ――っ!!」
これまで抑えつけていた分を一気に吐き出すように、とめどなく蜜が出ているのがわかる。
ビュルビュルと止まることを忘れたかのように出続けながらも愚息が萎える気配が一向にない。
それどころか自分が出した蜜で中がさらにとろとろになっているのがとてつもなく気持ちがいい。
「悪い、レン……このまま」
「え……っ? なっ……い、ま……」
驚くのも無理はない。
だが、どうしようもできないのだ。
それから私は三度、レンの中に蜜を放ったことまでは覚えていたが、そのあとはもう何度蜜を放ったのかわからないほど、レンを貪り続けた。
気づいた時にはレンは意識を失っていて、私は慌ててレンを風呂場へと運んだ。
その間にクリフに寝室を片付けてもらっていたが、風呂に入って肌がピンク色になったレンに欲情し、風呂場でもレンと数回愛し合った。
レンがもし女性だったなら、おそらく今日で子ができただろう。
それくらい私はレンに蜜を注いだ。
だがレンと身も心もつながった今、改めて思う。
レンが子を作れない身体でよかった。
レンの愛を受けるのは私だけでいい。
なぁ、レンもそう思うだろう?
綺麗になった寝室で裸のレンを抱きしめながら、また昂ってきた愚息をレンの中へとゆっくりと押し込んだ。
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