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「ま、まず、相手の緊張を解すために、臀部を優しく撫で回します」
「なるほど。このような感じか?」
ストラスが苺の小さく張りのあるお尻に両手を添え、円を描くように撫で回す。苺は体をビクッとさせ、お尻の筋肉に力を入れると同時に裏返った声を発した。ストラスはその声に驚き、咄嗟に両手を離した。
「ひぃっ!」
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫です。驚いただけです。……撫で回して、時より割れ目に親指を引っ掛け、割れ目の肉を押し広げるようにして……き、菊門を……か、観察します」
「ん? 最後のほうが聞こえなかった。すまんが、もう一度言ってくれ」
苺は読むだけでも恥ずかしい上に、それをストラスにやられているのに、顔から火が出そうだった。口は震え、言葉もしどろもどろで、声が段々と小さくなった。
ストラスが聞き返してきたが、上手く言葉が出ず、苺は余計に焦った。
「苺、大丈夫か? そんな思い詰めた顔をするなら、止めるが……」
「ひぇっ! だ、だ、だ、大丈夫です! ストラス様が苺のためにしてくださるんです。苺も覚悟を決めなければ!」
「本当に嫌なら断っていいんだぞ?」
苺は顔を横に大きく振り、目を見開き、文章を目で追った。
「割れ目の肉を押し広げるようにして、菊門を観察します。菊門は穴の俗称であり、菊や蕾などと呼ばれます」
「――あぁ、なるほど。月下の手紙にあった『菊』とはこの事か。勉強になるな」
ストラスは頷きながら、再び両手を苺のお尻に添わせると、何回か優しく撫で回した後、両親指で割れ目の肉を押し広げるようにして、苺の秘部をまじまじと覗いた。
「ふむ、キュッと締まっている」
「うぅっ……、そんなに直視しないで……、ください。は、恥ずかしいです。そのような場所は……見せ物じゃありません」
「綺麗な菊の模様をしているぞ」
ストラスは再び同じ動作を繰り返し、秘部を先程よりも横へ引き伸ばすように、小刻みに優しく拡げた。
「あっ、あ、あまり苺のそこで、……遊ばないでください」
「遊んではいない。私が拡げると、私の力に逆らって、キュッと締まっていく」
「わっ、わざわざそのような事を言わないでください! ――コホンッ、次は潤滑油を菊門に垂らして、柔らかくしましょう」
「潤滑油……? あぁ、これでいいか」
ストラスは棚にあったマッサージ用のオイルが入った容器を手に取ると、苺の秘部にオイルを垂らした。そして、ストラスはオイルが馴染むように人差し指を割れ目に沿って上下に滑らせた。
「――っ! んんっ……。あ、あまり擦らないで、ください……うぅっ」
「何故だ?」
「な、何故って……。く、くすぐったいから……」
ストラスの指が秘部を通過する度、苺は体を小刻みに震わせた。
「苺、リラックスしろ。力が入っているぞ」
「んなこと、言われましても。うんんっ……」
苺の熱い吐息と秘部からクチュッという卑猥な音が部屋に響く。ストラスの指はゆったりとしたストロークで秘部を行ったり来たりする。
苺がストラスの方を振り返ると、ストラスは時折、優しく声を掛け、真剣な表情で苺の秘部を解していた。苺は最初、抵抗はあったものの、ストラスの時間をかけた優しいマッサージで徐々に秘部が緩んできたのが分かった。同時に、ストラスだったら、優しく抱いてくれると思い始めた。
「だいぶ先程よりも緩んできたな。指が菊門の上を通る度に、パクパクとしている」
「そ、そんな……こと、言わないでください」
「次はどうすればいい?」
「つ、次は指か舌を挿入して、更に緩めて……。はぁはぁ……、いきましょうと書かれています。が、本当にされるのですか?」
「なるほど。指か舌か……」
ストラスの動く指が離れ、苺は少し安堵した。苺が息を漏らし、胸を撫で下ろした瞬間、秘部に違和感が突如襲いかかり、体をビクつかせた。
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