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 苺が後ろを振り返ると、ストラスが自分のお尻に顔を埋めていたのだ。苺は酷く驚き、腰を引いた。 「スッ、ストラス様! そ、そのような、場所に! 汚いですからっ!」 「何故だ?」 「何故だと言われましても……。そこは顔を近付けるような場所ではありませんし……」  真剣な表情で見つめてくるストラスに苺は余計に恥ずかしくなり、ジリジリと離れようとした。  ストラスはため息をつき、苺の体を引き戻し、苺を仰向けにした。そして、仰向けの苺の両足を、でんぐりがえしのように頭の方に持って行った。 「こ、これはこれで……嫌です」 「自分に何をされているかが分からないから、怖いんだ。これだと自分が今何をされているかが分かるだろう?」 「で、ですが! この体勢はま、丸見えで……とても恥ずかしいです」 「大丈夫だ。苺も私と同じように克服するように尽力しろ。それにしても、この体勢だと苺の可愛い顔も綺麗な菊門も同時に愛でる事が出来る」  ストラスは優しく微笑むと、苺のお尻に何度も口付けをした。そして、秘部に顔を埋め、皺を確かめるように舌の先端でなぞった。 「うぅっ……、そ、そのようなぁっ! ……だっ、駄目です。ストラス様ぁ、……駄目なのに。んんっ!」  苺は潤んだ瞳でストラスが自分の秘部を舐めているのを見て、余計に恥ずかしくなり、頬を真っ赤にし、両手で顔を隠した。  ストラスの息遣いに、秘部から聞こえるピチャピチャという厭らしい音、自分の秘部が徐々に緩まり、ストラスの舌先が侵入してきそうな感覚に苺は体を震わせた。 「少し緩んできたぞ。私の舌先が当たる瞬間に、キュッとなったと思えば、ヒクヒクしたりと……。苺のここは実に愛らしい」 「あっ! そ、そんなぁっ……そんな事、お、仰らないでくださぃ。とても、――んはぁ! 恥ずかしいからぁ……」  苺は逐一報告してくるストラスを恨んだ。なんでこんな事をされなければならないのだろうと思う反面、こまめに声を掛けてくれ、優しく丁寧に扱ってくれるストラスの事を思うと、下腹部の奥がジンジンするような感覚に襲われた。そして、自然と涙が溢れた。 「苺、大丈夫か?」  涙を拭う苺の様子を心配して、ストラスが動きを止め、顔を覗いてきた。 「はい、大丈夫です。……ストラス様が苺を丁寧に扱ってくださって、嬉しくてつい。苺のペースに合わせてくださって、ありがとうございます」 「それは気にするな。……続きをしても大丈夫か? それとも休むか?」  苺は照れ笑いしながら、首を横に振った。ストラスは安堵したのか、再び苺の秘部を舐め始めた。苺の緊張も多少は解れたのか、先程よりも緩み、舌先が入るようになった。  ストラスは苺の秘部に舌を徐々に捩じ込み、秘部の内側も解していった。舌が出たり入ったりする感覚に、ウネウネと動くストラスの舌遣いに、苺は体をビクつかせた。 「んんっ! 舌でなかぁ……、グリグリするのは……。そこまでっ! んあっ! されなくてもっ」 「だいぶ緩くなったぞ。しかし、これでは不完全燃焼だろう。――そうだ、あれを使えばいいのか」  ストラスは思いついたような顔をし、苺の姿勢を楽にすると、机から例のガラス細工を持ってきた。  苺は気怠そうにしていたが、ストラスが例のモノを手に取った瞬間、ガバっと起き上がった。 「そ、それは今度の機会に使いましょう! 苺にはもったいない代物です」 「しかし、私の指よりこちらの方が良いと思うのだが……」 「……い、苺はストラス様の指で中を弄って欲しいです。――はっ!」  苺は咄嗟に出た言葉に自分でも驚き、思わず口を手で覆った。ストラスは微笑むと、例のモノを片付けた。そして、苺に近寄り、そっと抱き締めた。 「苺からそのような申し出があるのなら、私も頑張ろう」 「い、今のは言葉のあやと言いますか……」 「苺、前後してしまったが、私と口づけをしてくれるか?」 「はい、喜んで」  苺は潤んだ瞳でストラスを見つめ、ストラスは熱を帯びた苺色になった頬を撫でた。そして、自然とお互いの唇を重ねた。何度も優しい口づけの後、ストラスは苺の口内に下を滑り込ませた。ストラスは舌を絡ませた。  二人の熱い吐息が混じり合い、口角から混じり合った熱い唾液が淫らに垂れ落ちた。 「気持ち良い……」 「あぁ、私も気持ち良いぞ。今の苺はとても妖艶で、私はその魅力で酔ってしまいそうだ」

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