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第9話 俺たちは夫婦になる(♡)
「……から、俺はソラと……」
「それじゃあ……」
温かい何かに身体を包まれ、ウトウトとまどろみの中をたゆたっていると、どこからか人の話し声が聴こえた。
温かい何かは、上衣の内側からソラの胸や腹を撫でまわしている。
なんだろう……、起きなきゃ……。
そう思うものの、まぶたが重くて開けられない。何しろアカツキと何度も何度もまぐわったのだ。
「ソラは……か?」
自分が呼ばれているような気もするが、もう少しこの温かい場所でゆっくりしたい。
持ち上げかけた頭を再びカクッと温かい何かにもたせかけると、ピンッと乳首をはじかれた。
「おい、起きろっ!」
「ひゃああっ!」
びっくりして目を開けたソラは、目の前の光景に再びびっくりすることになった。
「うわああっ!」
目の前には、村の衆がソラを取り囲み、顔をのぞきこんでいる。
いつの間にか広場にいて、すぐ後ろを振り向くとアカツキと目があった。
ソラは、アカツキの胡坐の中に乗せられ、腕ですっぽりと覆われていたのだ。
アカツキの手は、まだソラの身体をまさぐっている。
「ちゃんと聞いてたか?」
「え?」
何をだろうか。
戸惑うソラに、古老が話しかけた。
「のう、ソラ。アカツキと夫婦……男同士で夫婦と言っていいのかわからんが……になって、ともに暮らすというのは、本当かの?」
「え……?」
確かに、昨夜そんなようなことを言っていた気もする。
◇ ◇ ◇
「お前は、俺だけの、モノだつ!」
「あんっ♡ あんっ♡ アカツキだけっ♡」
「夫婦になって、村中に知らせて、俺たちだけの竪穴で住むんだぞっ」
「あんっ♡ なる、なるぅ♡ 住むっ♡ だから……だから、早くっ……♡」
「よし、イッていいぞっ」
ずちゅんっ!!
「あぁ~んっ♡」
◇ ◇ ◇
そして二人で毛皮の上に寝転がり、少しずつ明るくなっていく夜明けの空を見ながら、「俺が狩りをして、獲物を獲ってきたらお前に一番に見せるからな」「泳いでていないかも」「ダメだ。いろ」とかそんなようなことを話しているうちに、すやすやと眠ってしまったのだ。
「無理矢理言わされているんだったら、ちゃんと言っていいんだよ?」
女衆のリーダー格のハナが、子供を三人抱っこしながら言う。
「そうじゃ、手籠めはタマ一個抜きの刑じゃからの」
「アカツキは、乱暴なところがあるからね」
「わおんっ!」
村人の容赦ない言いぐさに、頭の上でアカツキがイラだっている気配がした。
「無理矢理じゃないよ……。俺、アカツキが好き……」
ソラがもじもじしながら言うと、村人が笑顔になった。
「あったりめーだろっ!」
アカツキは怒鳴ったが、ソラを抱えている腕も胸板も、少し熱くなってかすかにふるえていた。
◇ ◇ ◇
冬を越え、春が巡ってくると、二人は浜辺を見下ろす小高い場所に、二人だけの竪穴住居を作り始めた。
竪穴住居を作る時は、村中で作業するのが習わしだ。男二人で暮らすと聞いて、訝しげな顔をする者もいたが、なんだかんだ多くの人が手伝ってくれた。ロロも、土を熱心に掘り返して手伝ってくれる。
そして──。
「あん♡」「ぁん♡」「ぁん♡」「も、ダメだよぉ……」
ぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっぱちゅんっ!
新居が出来上がるや否や、アカツキはソラを毛皮の上に押し倒し、何度も何度もマラ棒を打ち込み、子種を放った。
入居は昼間だったのに、もう深夜近い。夕餉の時間にも外に出なかったが、誰も呼びに来なかった。察しているのだろう。
ソラの全身には二人の精が飛び散り、激しく突かれている穴からは、何回も出されたアカツキの精が、ごぷっ、ごぷっとはみ出している。
「冬の間は外でできねぇし、いつも倉庫が空いてるわけじゃねぇし、溜まってんだよっ」
ズンッ!
「あぁんっ♡!」
「それに、ソラのナカだって、まだまだ吸い付いてきてるじゃねぇか」
激しく奥を突かれて、少し伸びた髪を振り乱し、首筋まで熱く火照った身体を反らせると、アカツキはニヤリと笑った。
「もう、どこ突かれるとソラがイイ声出すか、覚えちまったぜ」
ドチュドチュ♡
「あぁんっ、きもちいよぉっ♡」
最近二人は、ソラの穴の中に、マラ棒や指がかすめると異常に気持ちよくなってしまう場所があるのに気づいていた。
「オラッ、出さずにイッてみろっ」
ドチュンッ!
以前、ソラがなぜか射精せずに絶頂してしまったことがあった。
するとアカツキは、ソラがそうなるまで絶対にまぐわいを止めなくなった。
「マラ棒なしでイケるようになったから、ソラはもう俺のメスだ」
ということでアカツキは、この現象を「メスイキ」と名付けた。
「さっきも、さっきもイッたのにぃ……♡ あぁんっ♡」
「オラオラッ」
ドチュドチュドチュッ♡♡
もはや疲れ果てているのに、アカツキのマラ棒はソラのイイ所を容赦なくえぐり、頭の中がまぶしくなって、下半身全体に痺れるような快感が広がっていく。
乳首に吸い付く唇も、身体を撫でまわす手も、大きくて太いマラ棒も、何もかもが気持ちいい。
「あぁんっ!! イッちゃうっ! イッちゃうっ!!」
ソラの喘ぎ声が切実さを帯びると、気を良くしたアカツキは、嬉しそうにドチュッドチュッドチュッといっそう激しく突く。
「はぁんっ! あぁあんっ! あぁんっ!!」
「はぁ……っ、出すぞっ……」
どぷっ!! びゅるるるるうっ!!
丁寧に木や草を積み上げて作られた二人の竪穴住居は、調湿性、防寒性に優れているばかりでなく、防音性もバッチリで、二人は心置きなくまぐわって末永く幸せに暮らしたのだった。
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