３月である。段々と暖かくなり、自分の中で冬眠していた性欲も、徐々にそのとぐろを解いて活発に活動し始める。春になると変態が増えるというけれど、俺の心の中の情欲にも、低温動物のような性質がありそうである。 「宮本、これを飲め。」と、宮本に渡したのは一見普通の白酒…であり、また、中身も普通の白酒である。 今日は、プラシーボ効果で宮本がどれだけエロくなれるのか暴き立て、そして宮本にも最終的には自身の隠れたエロさを思い知らせてやるという遊びを思いついた。 「え、これは…」と戸惑う宮本に、俺は嘘をつく 「ちょっとトぶ薬。大丈夫だから、さあ、思い切り飲んでみよう。」 俺の適当な言葉を命令と取ったのか、宮本は少し無言で震えた後、ただの白酒をジッと見つめながら飲み干した。 俺は思わず笑いそうになったが、極めて厳粛な表情で宮本を見ていた。それから、黒のレザーでできた拘束具と目隠しを取り出し、宮本をベッドへ縛りつけ、宮本の視界を塞いだ。 「宮本、どんどんエロくなっていくだろ？」 訊いてやれば、宮本は、小さく震えながら答える。 「そんな…俺、何も…」 「だんだん体が熱くなってきただろ？」 宮本の言葉を遮るように強く暗示をかける。 「いや、何も…」 「そろそろだ。そろそろ、粘膜が疼き出す。それはそれはむず痒いくらいに。最終的には、粘膜が外気に触れてるだけで変な気持ちになってくる。」 言い放ちながら脚を開かせ、宮本の粘膜に空気を触れさせる。指で、宮本のあそこをくぱっと開いて、思わせぶりにその周りに指を這わせる。 「あ、っ、…いや、だ…」 「嫌じゃない。宮本は、淫乱だから、こういうの好きだろ。」 「嫌じゃ、無いのかもしれない…おれ、こういうの、…」 ……よし、効いてきた。プラシーボ効果はすごい。というか、暗示にかかりやすい宮本が俺は若干心配だ。 …なぁ、どっかで悪い人間に捕まって、お前こうやって犯されちゃったりするんじゃないの？大丈夫なんだろうか。 「ヒロ、俺、もう我慢できない…ヒロのおちんちんくださいっ…！」 宮本は息を荒げて、今すぐにでも襲ってくれと言いたげな雰囲気だ。恥ずかしそうに、けれどはっきりとそう言った。普段から従順ではあるが、ここまでストレートに言われたことは無いので驚いた。しかも、いつもなら恥ずかしがって絶対に言わないような卑猥な言葉を使ってまで懇願してきたのだ。俺は、早速宮本を押し倒そうとするが、ここでふと思い出した。 そうだった。写真を撮らなくちゃ。動画も。どちらも、俺のためだけのものだ。けれど、宮本には、実は裏ビデオとして流通させてるなんて嘘を吐いている。 「宮本、撮影始めるから。」 「⁉︎⁉︎嫌だ、ヒロ、それはダメだって…」 嫌がるフリをする宮本。てめぇさっきから、我慢汁垂れ流してるし、「撮影」の言葉を聞いた瞬間に、さらにちんこでかくしてるけど。俺には信じられない被虐体質だが、宮本は見られることに敏感に感じてしまうのだ。 「ほら、こっち向け。」 と前髪を掴み、カメラを構えて撮影を始める。 「お前、俺の奴隷だよな？もっといじめてほしいだろ。」 股間を踏みつけながら、それを撮影した。 「はいぃ、私には人権なんてありません……もっといじめてください……。」 宮本は、弱気そうにそう言って、ただただびくびくと体を震わせる。俺はその弱々しい姿にゾクゾクした。 「奴隷君、選手宣誓、しなくちゃな。」 と言うと、宮本はいつも通りの宣言を始めた。 「奴隷一号、ご主人さまのために、肉便器として頑張ることを、誓います。」 大声で言わせることに、意味がある。自分の意思による服従。それが、今の俺をたまらなくそそってくる。 「じゃあ、始めるぞ。」 まずは軽くキスをした。唇を重ねるだけの軽いものだ。それから首筋へ舌を這わせる。 「んっ……ちゅ……はぁ……」 宮本の口から漏れ出る声がとても艶めかしい。 次に胸元へと舌を移動させていく。乳首を舐めると、宮本は大きく体を震わせた。 「あっ……そこぉ……いいですぅ……」 いいと言われるともっと酷くしたくなる。カリッと噛んで反応を見ると、小さく「イッ」と言ったが、まだまだ余裕があるようだった。 「じゃあ、そろそろフェラしてもらおうか。」と、俺はジーパンのチャックを外し、俺のモノを宮本の鼻先にぶら下げた。 「それでは、いただきます。」 と言って、宮本は口を大きく開けて、どことなく嬉しそうに俺のものを飲み込んでいった。 「むぐっ……んっ……じゅぷっ……」 ゆっくりと頭を上下させながら、時折喉の奥の方まで使って締め付けてくる。 「くっ……おい、しょんべん出すぞ。全部飲めよ？」 これもいつも通りだ。まず、宮本の温かい口内へ、俺は放尿する。最初は、嫌だった。大好きな宮本に、俺の汚い液を飲ませるのが、耐え難かった。しかし、今の俺は気持ちよくこれをしてしまえる。一体、調教されてるのはどっちだ？ 宮本は頷いた。しゃぶりついてきた。そのまま奥の方に出してやる。 「げ、っ、ごぼっ、ごく、…」 喉を鳴らして俺の小便を飲む宮本の短い髪を撫でながら、 「まじで飲んでるよ、人間辞めてんな、こいつ。」と、まるで目の前に人がいて、宮本の痴態を実況しているかのように喋ると、宮本の喉の奥がきゅっと締まった。 本当に、宮本ときたら酷いマゾヒストで、俺は呆れてしまうくらいだ。 「次行くぞ。うつ伏せになれ。」と言うと、宮本は、素直に尻を突き上げてきた。 その光景が何とも淫靡である。 突き上げられた宮本の穴に、一気に挿れる。するとそこは、いつも以上にキュウキュウと強く締まった。 宮本は、挿入れただけでイッたらしい。 しかし俺は動きを止めることはせず、腰を動かし始めた。 パチン、パン、パチュッ……！ 肌のぶつかり合う音が鳴るたびに、宮本は喘いだ。俺は段々と、腰の動きが速くなっていくのを感じる。…… 宮本は、先程から小刻みに絶頂を迎え続けているようだ。 「イッてる、！イッてるから…！もう少しだけ、優しく…‼︎」 叫ぶ宮本の尻をきつく叩いて、俺は嘲笑った。 「何言ってんだよ、肉便器だろ！お前の状態がどうとか、興味ねぇんだよ！」 宮本に顔を見せないようにしてやってるのは正解だったと思う。多分俺は、宮本のだらしのない喘ぎ声に、締まりのない笑い方をしているからだ。これでは、ご主人様としては優し過ぎる。 ……俺もイキそうだ。最後に激しく、力強く打ち付ける。宮本の声が細く高くなっていき、また果てる。宮本を締め殺しているような錯覚に、俺は陥った。そして同時に、俺は精液を流し込んだ。…… 「うっ……！」 「〜〜〜〜！！」 射精した後の虚無感に浸っていると、後ろから何か聞こえる。 「もっと……欲しい……！」 はっとなって振り返ると、そこには物欲しげな声でねだる宮本がいて……俺は結局その日、4回も宮本の中で出したのだった。…… 宮本は、口で一回、あそこで三回、俺の精を受けながら、もっと酷くしてほしい、俺の体液で汚してほしいと言い続けた。それは、宮本からしたら、「もっと愛して欲しい」と同義なんだと思う。俺はと言うと、普段、♡喘ぎはするがやめてとかしか言わない宮本がもっとして♡と言ったことにご満悦だった。いつもより感じてる気がして、自分が淫乱になってしまったのだと思い込んだんだろうな、ちょろい。本当に、心配になるほどのちょろさだ。 とりあえず、自分が満足した後は、宮本のお気に入りの(?)オモチャをあそこにねじ込んで遊んだ。長いディルドに触手めいた短く細いシリコンの毛が生えたそれを宮本は嫌がっていたが、ねじ込んで遊ぶといつも失神するまでドライオーガズムが止まらないので、多分好きなんだろう。 宮本は、「こんなんおかしくなるッ”♡」と言いながら失禁したり失神したりしていたので、またこうやって遊んでやろうと思った。 乳首も余裕そうなので、今度は通電とかして遊んでやろうと思った。 ははは、いいアイデアが次から次へと湧いてくる。俺は、イキまくる宮本を見ながら白酒を飲んで、さらにディルドのスイッチのパワーを上げた。