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侍従でいさせて 初夜(4) | 灰鷹の小説 - BL小説・漫画投稿サイトfujossy[フジョッシー]
目次
侍従でいさせて
初夜(4)
作者:
灰鷹
ビューワー設定
28 / 73
初夜(4)
下着
(
ブレー
)
の紐が解かれ、濡れた布が取り払われる。 「ユーリ。お前はこんなところまで可愛いんだな」 フェロモンの影響か。 普段の無口が嘘のように、今日の殿下はお喋りだ。それにちょいちょい、ユリウスをからかうようなことを言う。 「可愛い」というのは、小ぶりで未熟なユリウスの性器をからかったのだろう。 「ここも後で可愛がってやるが、すまない。今は俺も余裕がない」 言われるやいなや、膝裏を抱え上げられ、太股が腹に付きそうなほど、高く腰を浮かせられた。 すなわち、殿下の眼下に、ユリウスのあられもない場所が曝け出されている。 さすがにこれには、完全に失いかけていた理性が少しばかり戻って来た。 「ラ、ラ、ライニ様! 駄目です! そのような見苦しいところ、見ないでください!」 「ユーリの体で、見苦しいところなどないだろう? ここも、とても綺麗な色をしているぞ。それに、さっきから甘い香りを漂わせて俺を誘っている」 欲情に濡れた眼が、高く持ち上げられたユリウスの恥部に注がれている。 どうやら
発情
(
ラット
)
というのは、目を
眩
(
くら
)
ます作用もあるようだ。 せめて殿下の視線から隠すために、両手を下に伸ばし、そこを覆った。 「そんなことをしたら、俺を受け入れてもらうための準備ができないだろう? ここに俺を受け入れるのは、嫌か?」 「……準備……?」 オメガの男が
後孔
(
そこ
)
でアルファの性器を受け入れることができることは、
発情期
(
ヒート
)
がきてオメガだとわかったときに
継母
(
はは
)
に必要な知識として教えてもらった。でも、準備が必要なことまでは教えてもらわなかった。 そもそも、
継母
(
はは
)
はベータなので、オメガの男の体について、それほど詳しくは知らなかったと思われる。 「準備が必要なのですか?」 そこで初めて、殿下が気まずそうに視線を揺らした。 「俺のは……それなりの大きさだからな……。ちゃんと準備をしないと、お前を傷つけるかもしれない」 体にぴったりとフィットするタイプの騎士用のトラウザーズは、形がわかるほどに前が大きく盛り上がっている。きつかったようで、いつのまにか
帯革
(
ベルト
)
とボタンは外されていた。 彼の興奮を目の当たりにし、ユリウスはゴキュッと生唾を呑みこんだ。 体格からして、ラインハルトの
性器
(
それ
)
がユリウスのものよりずっと大きいことは想像できる、それを
後孔
(
あそこ
)
に受け入れるとなると、準備が必要なことも理解できる。 ユリウスは、そろそろと恥部から手を離した。 それは、そこに殿下のものを受け入れたいという、意思表示でもあった。
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灰鷹
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