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第25話☆

 琉麒の手と舌で丁寧に身体を探られると、触れられた端から体が火照っていく。目を細めて白露が乱れる様子を眺めていた琉麒は、白露の腕から手を離して下半身へと腕を伸ばした。 「こっちはどうなっているかな」 「あ!」  下履きの中で存在を主張していた分身が、下着の中に忍び込んできた大きな手のひらに包まれる。白露はぎゅっと唇を引き結んで、達しそうになるのを堪えた。 「はっ、あ……」 「張り詰めて、しとどに蜜を垂らしているね」 「ひ……っ」  手のひらで竿を包まれて上下に擦られると、射精欲が限界を超えそうになる。唇を噛むと琉麒によって止められた。指先が口の中に侵入してくる。 「噛まないで、傷になってしまう」  いっぱいいっぱいになりながらも、わかったと涙目で頷くと、指先が口から出ていき下履きを足から抜き取られた。遮る物がなくなったそこを、琉麒は一定のリズムで擦り上げる。  じんじんと腰が疼くような、腹の奥から何かが迫り上がるような感覚が腰から全身へと広がり、白露は背中を丸めて与えられる快感に耐えた。  少しでも逃れたくて体を横にしようとすると、大きく太ももを広げられてしまう。 (やだ、全部見えちゃうよ……!)  足を閉じようとすると琉麒はますます熱心に白露の雄芯を上下に刺激するので、我慢しきれなくなって泣き言を吐いてしまう。早く出したいと、そればかりで頭がいっぱいになった。 「あっ! ぁ、もぉ、もう出る……っ」 「いいよ。逝って」 「は、ああ、あ!」  絶妙な力加減で刺激されて、白露は堪えきれずにぴゅうっと精液を吐き出した。白い腹の上を白濁液がべったりと濡らす。 「ふ、えぅ、ベタベタ……」 「たくさん出たね。茉莉花の匂いが濃くなった」  琉麒は白露の髪をひと撫ですると、腹の上から生暖かい精液を指先で掬い、白露の尻のあわいに擦りつけた。 「ひえっ⁉︎ 何するのっ?」 「ここで私のモノを受け入れてほしい」 「え、ええぇっ!」  お尻の穴を指先でくすぐられて、白露はギュッと臀部に力を入れた。ずりずりと敷布の上を逃げようとすると、肩の上に片手を添えられて動きが封じられてしまう。安心させるように穏やかな、けれど妖艶さを隠しきれていない笑みを向けられる。 「白露、大丈夫だ。オメガはここから精を受け入れることで、孕むことのできる性だ。君だって問題なく受け入れられるよ。なにも恐れることはない、私に任せて」 「は、孕むっ?」  白露はぴるるとパンダの耳を震わせて、首を横に振った。なにそれ怖い。

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