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第7話 女神の試練と出逢い ③

「それで僕は何をすればいいのですか?」  雅成が問いかけると、森本は目尻の涙を拭い、 「今日から雅成様には、特殊な能力を持った女神様になっていただくため、ある儀式をしていただきたいのです」 「儀式?」 「はい、これは代々、特殊な能力を持たれた方がされてきた儀式で、身も心も作り変えてしまうほどの大変な儀式です。それでも雅成様は、儀式に取り組んでいただけますか?」  念を押すように森本が聞いた。 「もちろんです。僕は旦那様に助けて出していただけなければ義父から逃れられなかったと思います。旦那様と出会わなければ今の僕はありません。どんな儀式でも乗り越えてみせます!」  断言すると、 「なんとお優しい……。ありがとうございます。我々の女神様」  森本は雅成の前で跪き、頭を下げた。 「そんな! 森本さん、頭をあげてください」  雅成が森本の肩を掴み、頭を上げさそうとした時、雅成の体は森本に抱き抱えられ宙に浮いた。 「え?」  困惑する雅成を、森本はベッドに上向けに押し倒す。  森本はそのままの勢いで雅成にキスをする。  わけもわからない雅成が抵抗する間もなく、森本は舌で雅成の唇をこじ開け、口内に何かの錠剤を押し込む。  咄嗟に雅成は錠剤を飲み込んでしまった。  すると身体がカッと熱くなり、全身が重く感じ、指先まで弱い痺れてくる。 「雅成様。今から儀式を行います。決して恐ろしいことはありません。ただ(わたくし)たちに、身も心もお預けください。そうすれば、ただただ快楽の海の底に沈んでいただけます」 (森本さん、何を言っているの?)  聞き返す前に、森本にキスをされる。  身体に力が入らなくなった雅成は、すんなりと森本の舌を口内に招き入れ、貪られるように舌を絡みとられ、尖った舌先で上顎をくすぐられる。 「ンっ……んん……っ」  息もできず頭が朦朧としてきた時、森本の手が、雅成のシャツの中に入ってきた。  (むさぐ)るように、森本の手は雅成の上半身を這い回ると、熱い息がはぁはぁと乱れだす。  そしてとうとうその指先が乳首に触れ、親指と人差し指でつままれた。 「はぁぁっ……ぁぁ……」  ピリッと響く刺激があった。こねられると、ふわりと身体が浮くような感覚に落ちいいる。 「雅成様、気持ちいいですか?」  問いかけられ、本当のことを認めたくなくて、首を横に振る。 「さようでございますか。でしたらこれはいかがでしょう?」  服を捲し上げられ、森本は雅成の乳首をねっとりと舐め上げた。刺激を受けた乳首は、すぐにぷっくり膨らみ芯をもつ。

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