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第10話 女神の試練と出逢い ⑥

 ぐったりとした身体を持ち上げ、声の主がいる場所を探す。  すると部屋の照明が少し暗くなり、ベッドの真向かいにあった大きな鏡がガラスとへと変わる。  そしてそのガラスの向こうにいたのが、嶺塚と数人のスーツ姿の嶺塚の護衛の男。そして中央でガラスを叩き、声は聞こえないが何か大声で叫んでいる拓海の姿が。 「最初からみせてもうたよ。さすが女神である雅成や。いつもは清楚で清純で優しい雅成やのに、いったん男に触れられると、よく躾けられた遊女のように艶かしく妖艶やった。なぁ拓海」  マイクを手にした嶺塚が、拓海に声をかけた。  拓海は何か叫んでいるが、はっきりとは聞き取れない。  だがいままで雅成が見たことがないほどの、怒り表情で、実の祖父である嶺塚に殴りかかろうとしたところを、護衛に取り押さえられた。 「そんなに怒るな。雅成だって気持ちいいとあんなによがって、イキたいと森本に訴えていたやないか。わしは雅成にほんまの快楽を教えてやっただけや」  押さえつけられてもなお、拓海ら嶺塚を血走った目で睨みつける。 「今、雅成は大切な儀式中や。最後までちゃんと見届けるんや。森本、続きを。だが掟はちゃんと守れ。いいな」 「はい。命にかけましても、守ってみせます」  深々と森本は嶺塚に頭を下げると、雅成の服を完全に脱がせ裸にさせると、背後に周り後ろから雅成を抱きしてる。  そしてガラス越しの護衛に目で何か合図した。  すると雅成と森本がいる部屋に4人の男達が入ってきて、二人の男達が雅成の足を片方ずつ広げさせ、他の二人は雅成を挟むように隣に立つ。  その姿は鏡の向こう側の人間に、雅成の全てを晒し出し、硬く反応している楔のも丸見えとなる。 「拓海様、女神と変わられる雅成様のお姿、目によく焼き付けてください。雅成様、拓海様にも快楽に溺れる美しい姿を見ていただきましょうね」 (え? もしかして……)  雅成が今からされることを予感し、怯える。 「さぁ、どこが気持ちいいか、教えて差し上げてください」  森本の言葉を皮切りに、足を大きく開かせている男達は内太ももを舐め回し、両サイドにいた男達は赤く膨れた乳首を口に含み、森本は楔を媚薬を含んだ布で押し擦る。  一度に複数の、しかも極度に感じやすい場所を一気に攻められる。 「アッ、あああぁぁぁーーーっ!」  全身痙攣させながら達する。一瞬意識が飛びそうになると、休む間もなく、男達に嬲られる。

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