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第14話 女神の試練と出逢い ⑩
「どうした? 何か嫌なことでもあったのか?」
心配そうに拓海が雅成の顔を覗き込む。
「ちが……う……」
達した浮遊感がまだ抜けず、きちんと話せない。
「まだ、誰にも……穢されてないところを……拓海に……愛して、もらいたい……」
雅成は拓海の手を蕾に持っていき、
「この中を……拓海で、いっぱいにして……」
中指をぷつりと蕾から中に入れた。
すると拓海の指はどんどん中に入っていき、締まっている媚肉をかき分けていく。
拓海の指が中で動くたび、くちゅくちゅと愛液をかき回す音がする。
誰にも穢されていないところを、拓海の指が入っていく。
初めてを拓海に捧げられる。
雅成の全ては幸せで包まれていった。
拓海の指は今まで雅成が入れたことのある場所のさらに奥に進む。
指を3本にまで増やされ、媚肉を不規則に広げされる。
「あっ、あ……い、いい……」
初めての拓海の指を受け入れたのに、ずっと前から受け入れているかのような、しっくりとしている。
弱いところを人差し指と薬指で挟まれ、中指でノックされると、頭の先から足の先まで電流が流れ一気に達する。
放たれた蜜は雅成の腹部に飛び散り、拓海は弱いところを虐めながら、腹部に飛び散った蜜を舐めあげる。
「あ、ふあ——あ、ぁぁぁ……」
何度も何度も指で達せられ、腰がビクビクとわななく。
「拓海……もう、無理……でな……い、ぃぃぃ……」
今日何度目かわからないほど達し、
「お願い……もう……挿れ……て……拓海と……一つに、なり……たい……。おね……がい……」
涙を流し、蕾を両手で広げながら雅成は懇願した。
「俺も、もう限界だ……」
拓海はぞくりと背中を振るわせ、硬く天を仰ぐようそびえたっった楔を雅成の蕾にあて、ずぶりずぶりと挿れる。
「あ、ああぁぁあああ……——っ」
拓海の楔が中に入っていくたび、圧迫感と圧倒的な熱と、媚肉がこじ開けらられる刺激に咽せび泣く。
太すぎる拓海の楔の根本まで飲み込んだ頃には、雅成は快楽の波に飲み込まれていた。
「やっと……やっと、雅成と繋がれた……」
全てを雅成の中に入れた拓海の頬に、涙が伝う。
「泣かない……で……」
息も絶え絶えになりながら、拓海の頬に伝う涙を拭った。
「キス……して……」
両手を拓海の頬に当てると、拓海は雅成にキスをしたまま、律動し始める。
「あっ!……あっ……あっ……ぁぁ……っ!」
雅成の負担を少なくするため、拓海はゆっくりじっくり律動する。
拓海の楔が媚肉を広げるたび、雅成の目の前には火花が散り、少量ずつの蜜が飛び出た。
「甘イキしてるね。可愛い」
愛する人に褒められて額にキスをされ、雅成の心は震えた。
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