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第36話 新しい伴侶 ④

「伴侶を騙せると思った? 嘘はダメだよ、姫。特別な彼には特別な場所で、よがる姫を見てもらおう。君、名前は?」 「……ルイ……」  突然ステージ上に上げられ、(あられ)もない雅成の姿が生で見え、ルイは視線のやり場に困りながら答えた。 「ルイ、姫は綺麗か?」 「はい……」 「肌は吸い付くように滑らかで、乳首は少し触れるだけで膨らみ芯を持つ。姫は裏筋や鈴口を舌先でくすぐられるのが好きなんだ。楔を根本まで咥え込むと、甘い蜜が溢れ出して止まらない……」  拓海は雅成の指先で溢れ出ている蜜を掬う。 「一度堪能してみるか?」  ルイの目の前に差し出した。 「……俺は……いいです……」  雅成の蜜のついた指を見ないように目を泳がせながせながら、小さく言う。 「そうか。じゃあ姫からお願いしてみたら? そうしたら……」  拓海が雅成の耳元に近づき、 「イカせてやるよ」  囁き耳を舐め、乳首と鈴口を小刻みに引っ掻いた。 「ああぁあっ……」  乳首と鈴口から身体の奥に響く快楽が走り、とぷっと蜜が溢れた。  もっとして欲しいと太ももを大きく開くと、先ほどまで泳いでいたルイの目が、雅成の楔に釘付けになる。 「姫……」  拓海が鈴口に触るか触らないギリギリのところで、 「どうしたらいい?」  指を止めた。 「ルイ……」  雅成は先ほど溢れた蜜をさらに指で掬うと、ルイに差し出す。 「ルイ……舐めて……」 「できま……せん」  雅成の楔に釘付けになりながらも、ルイは蜜を舐めようとしない。  だがルイの楔はパンツの上からでもわかるぐらい、硬く膨らんでいる。 「お義祖父様。お願いがあります」  雅成からは姿は見えないが、必ず会場にいる嶺塚に語りかける。 「どうした?」  嶺塚は姿を見せないが、スピーカー越しに返事をした。 「今日は僕のしたいこと、したいようにしてもいい?」  いつもは客や嶺塚の指示通りのことだけしかできない。  でも今日は、 「なんでもしたいようにしたらええ」  主導権を雅成が掴んだ。 「ルイ……近くに来て……ね、お願い」  両手を大きく開いて雅成が呼ぶと、ルイは雅成の胸の中に吸い寄せられる。

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