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第37話 伴侶 ⑤

「いい子ね、ルイ」  雅成はルイの頭を撫でながら、蜜のついた指をルイの口の前に差し出す。   「舐めて……」  ゆっくりとルイが口を開けると、雅成は蜜がついた指を入れる。  一口蜜を舐めたルイの目が大きく見開かれ、もう蜜のついていない指を懸命に舐める。 「美味しいか?」  冷ややかな目で、拓海がルイを見下ろす。 「はい……」  自分の意思に逆らえず、蜜を舐めてしまったことをルイは恥じているように視線を落とした。 「もっと堪能したいか?」 「……ハイ……」  ルイの声は消え入るようだ。 「姫の楔を舐めたいか?」  カッと目を見開いたルイは拓海を見上げる。 「吸い上げれば吸い上げるほど、蜜は溢れ出し、姫は乱れる。どうだ? そんな姫の姿、見たくないか?」  拓海は両手で雅成の太ももを大きくさせ、楔をあらわにさせる。  雅成の楔に魅入られたルイは、返事をすることも忘れ、口を開けながら雅成の楔に近づき、 「ふぁあっ……ああぁあ……ッ」  喉の奥にあたるほど、一気に飲み込んだ。  滲み出る蜜を飲み込んだルイは一瞬動きを止め、次の瞬間、一心不乱に雅成の楔を咥え込み舐めあげ吸い上げる。 「っ、ああっ……はぁぁああ……んん……っ」  強烈な刺激が全身を駆け抜け、ビクッと上半身が跳ねた。  蜜が滲み出てはルイが吸い上げる。  その度に痛いほどの快感を与えられ、身悶える。 「姫、気持ちいい?」  頭を優しく撫でながら、(いつく)しむようによがる雅成を見た。 「気持ち……いい……ひぃぃ……っ」  不慣れで乱暴な口淫は、痛いほどの刺激を与える 「ルイ、もっと優しくしてやらないと、姫の身体がもたないぞ」 「……」  拓海の声はルイには届いていないようで、ひたすらに蜜を求めて楔をしゃぶる。 「俺の声は聞こえないか……。姫、ルイはまだ不慣れなんだ。だから姫がいろいろ教えてやってくれ。例えばどうやって舐められたら気持ちいいとか。俺の(・・)可愛い姫ならできるよな」 「くぅぅ……んん……っ」  声色は優しいのに、雅成の乳首をギュッと中に押し込みながらこねる拓海の姿は、まるで雅成自身に自分は誰のものかを教え込むようだ。 「やってごらん。俺の(・・)姫」  拓海は雅成に覆い被さりながらキスをし、両乳首をこねたり、弾いたり、摘んだり、引っ掻いたりし可愛がる。

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