37 / 79
第38話 伴侶 ⑥
「あ、あんっ……んんっ……」
「姫、言えるよな」
雅成はコクンと頷くと、ルイの髪の中に手を忍ばせる。
「ルイ……」
拓海の呼びかけには応じなかったルイだが、雅成が呼びかけると楔から口を離し、顔を上げる。
「舌を出して……」
言われるがまま、ルイは舌を出す。
「そのまま楔の裏筋をゆっくりと舐めて……」
雅成の目をじっと見つめながら、ルイは楔の根本から裏筋を舐める。
「はぁぁ、あんンン……上手だね……上手……」
ルイの頭を撫でると、ルイは頬を紅潮させながら嬉しそうに微笑む。
「次は、カリ首の周りを、舌先で……舐めて……。そう……そう、上手……ああぁぁ……きもち……いい……ッ」
雅成に褒められたいと、ルイは懸命に舌先でくすぐったり、舐め上げたりを繰り返す。
「上手だよ…ルイ……いい子……」
髪を優しく撫でると、ルイはくすぐったそうに笑う。
「次はどうしたらいい? どうしたら姫は喜んでくれる? ね、教えて姫……」
雅成の楔の根本に、ルイが啄むようにキスをする。
陰毛のない雅成にとって楔の根本のキスは、直接楔の奥に響いてくる。
「ふぅぅッ……ぅん……ルイが、してくれること……全部、気持ち……いい……」
「本当?」
「本当……でも、口いっぱいに楔を咥え込みんがら、舌で絡められたら……もっと、気持ち、いい……」
口を大きく開けたルイは根本まで咥え込むと、拙いながらも楔に舌を巻き付かせるように舐め上げる。
「くぅ……ぅぅんっ……上手……」
雅成に褒められ、ルイは恥じらいながら微笑む。
はじめは拙かった口淫だが、ルイはすぐに雅成のよがる咥え方を見つける。
吸い上げながら楔に舌を巻きつけ、唇でカリ首を甘噛みしながら蜜が溢れる鈴口を舌先でくすぐる。
「ああんぁ……っ」
楔から全身に広がる快楽。
蕾の奥が拓海の楔が欲しいと疼いて仕方ない。
「拓、海……拓……海……ッ」
両手を伸ばし、雅成は拓海の首に腕を回す。
「ん?」
「すき……すき……すき……拓、海……ッ」
「ん。知ってる。俺も好きだよ、雅成……」
(やっと名前で呼んでもらえた……)
姫ではなく名前で呼ばれ、雅成の胸はキュッと締め付けられた。
「挿れ……て……拓、海が……欲しい……」
潤んだ瞳には、拓海しか映っていない。
「愛してるよ、雅成」
腰を上げられて、凶器のような拓海の楔が雅成の蕾に押し付けられる。
今から愛されて犯されると思っただけで、雅成の身体が拓海を受け入れた悦楽が全身に駆け巡っった。
拓海の楔がずぶずぶと雅成の媚肉を押し割って挿入 ってくるたび、身体がビクビク震える。
ともだちにシェアしよう!