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第41話 伴侶 ⑨

(拓海……)  心の中で拓海を呼ぶと、 「ん、ンン……ンン……っ」  先ほどまで甘やかされた雅成の中に、拓海の楔が入ってくる。 「愛してるよ雅成……愛してる」  囁きながら拓海は雅成の背中に覆い被さり、背中にキスをする。 (俺も、愛してる)  心の中でつぶやくと、ゆっくりと拓海が雅成の媚肉を押し広げるように律動しはじめた。  最奥を楔を押し付けられると、その振動でルイの楔を喉の奥まで迎え入れてしまう。   「ふぅぅ……んん……んふぅ……ん」  鼻から甘い声が抜ける。  身体を支える力がなくなり、倒れ込みそうになった雅成の腰を掴み、拓海が支えながら貫く。  口と中に二人の精が入ってくるのがわかる。  ルイを受け入れ、拓海を受け止め、二人が自分の中で達するのを願う自分がいるのがわかる。  それを待ち望んでいる自分もいる。  雅成はただ拓海だけを受け入れていたあの頃に、もう戻れないと思った。 「泣くな雅成。どんなことがあっても俺は雅成だけを愛してる」  拓海が背中に覆い被さりながら囁き、律動を早くする。  弱いところを楔の先端でノックされ、最奥をじわりと押し込まれる。    漏れそうになった喘ぎ声は、ルイの楔によって堰き止められた。 「誰にも渡さない……俺だけの姫(・・・・・)……」    蕾近くまで引き抜かれた楔を、拓海は一気に最奥に押しこむと、 「姫……姫……好き、です……姫……っ!」 「ッツ!」  ルイと拓海はほぼ同時に精を雅成の中で放った。 「ンッ!……———っ!」  今まで感じたことのない悦楽が、全身にブワッと広がるり、雅成は二人を受け止めながら甘い蜜を解き放つ。  全身がバラバラになって、なくなってしまいそう。  意識が薄れていく中、拓海は繋がったまま雅成の両脇に腕を通し、体を立たせた。 「拓、海……ずっと……僕の中に……いて……」  蕩け瞳に涙を浮かべながら雅成が言うと、 「俺も、ずっと雅成と繋がっていたい」  覆い被さるようにキスをしながら、腰を当てながら円を描くように動く。  媚肉を押し広げられながら敏感なところだけを攻められ、内腿に痙攣が走る。 「あ——あ、——〜〜〜っ」  叫びにもにた嬌声が反った喉から漏れる。  楔からは真珠のような光沢をもった蜜が弾け、その蜜を一滴も飲みこぼすまいとルイが雅成の楔を頬張り、吸い上げる。 「イった……ばかり……なのに……やッ……ダメ、また……また、イッ……くぅぅぅ——っ」  すぐに達してしまった雅成は全身を痙攣させながら啼泣した。    その後も二人の男達は、雅成を貪り尽くし愛し尽くした。

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