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※※第24話

シャツのボタンをひとつひとつ指で弾いていく。下着も剥ぎ取ってしまえば、浮き出た血の連鎖は白い上半身にますます映えた。 キレイだな。 つぶやくとスートは、いったい何が、と言いたげに瞳を瞬いた。 カーキ色のスラックスに手を掛ける。スートはやや身じろぎをしたが、されるがままに脱がされていく。 まだ夕暮れには早く、部屋の中は明るかった。 色気も何もない、誰かに脱がされるなど想定外だと主張するライトグレーのボクサーパンツに指を掛ける。 ズル、と少し引き下げると、腰回りの筋肉の成り立ちがよく見えた。 秘部が露わになる直前に、脱がしていく手をスートの手が押さえ込んだ。 やめて、と目が訴えている。 これで力を込めたつもりか? 片手でスートの手首を掴み、もう片方の手でボクサーパンツを足の爪先まで滑らせ、一気に引き抜いた。 「やだっ、深水さっ……!」 あの日見たいやらしい果実が、ツンと上を向いていた。 芯の先からは蜜が溢れている。 どんな味がするのか。 その溢れた露を指ですくって、舌にのせた。 果実はしかし甘さではなく薄く塩辛い海の味がした。 「深水さんっ!」 よほど恥ずかしいのか真っ赤になっている。 実に日本人的な。 覆いかぶさって唇を重ね、隅々まで中を味わう。首筋をつたい、血の首輪に舌を這わせる。 それを交互に繰り返していく。 「っ……あっ、……あぁっ……」 白い体がびくびくと震える。 芯の先からは新たな露がとろとろと流れ出ていた。 侵入を拒む肉襞は始め酷く抵抗をして、硬くなった雄のそれを押し返そうともがいた。 スートの喉が悲鳴を上げた。 うっとりとする泣き声が、背骨をゾクゾクと突き抜けていく。 「痛い、深水さんもうっ、……もう、やめ、……!」 赤く腫らした頬に涙のつぶてが降りかかる。 その顔を見ながら、ずんっと根元まで突き刺した。スートは、 「ひっ、」 とひと声鳴いたあとから、声にならない、長い長い悲鳴を上げた。

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