24 / 26
※※第24話
シャツのボタンをひとつひとつ指で弾いていく。下着も剥ぎ取ってしまえば、浮き出た血の連鎖は白い上半身にますます映えた。
キレイだな。
つぶやくとスートは、いったい何が、と言いたげに瞳を瞬いた。
カーキ色のスラックスに手を掛ける。スートはやや身じろぎをしたが、されるがままに脱がされていく。
まだ夕暮れには早く、部屋の中は明るかった。
色気も何もない、誰かに脱がされるなど想定外だと主張するライトグレーのボクサーパンツに指を掛ける。
ズル、と少し引き下げると、腰回りの筋肉の成り立ちがよく見えた。
秘部が露わになる直前に、脱がしていく手をスートの手が押さえ込んだ。
やめて、と目が訴えている。
これで力を込めたつもりか?
片手でスートの手首を掴み、もう片方の手でボクサーパンツを足の爪先まで滑らせ、一気に引き抜いた。
「やだっ、深水さっ……!」
あの日見たいやらしい果実が、ツンと上を向いていた。
芯の先からは蜜が溢れている。
どんな味がするのか。
その溢れた露を指ですくって、舌にのせた。
果実はしかし甘さではなく薄く塩辛い海の味がした。
「深水さんっ!」
よほど恥ずかしいのか真っ赤になっている。
実に日本人的な。
覆いかぶさって唇を重ね、隅々まで中を味わう。首筋をつたい、血の首輪に舌を這わせる。
それを交互に繰り返していく。
「っ……あっ、……あぁっ……」
白い体がびくびくと震える。
芯の先からは新たな露がとろとろと流れ出ていた。
侵入を拒む肉襞は始め酷く抵抗をして、硬くなった雄のそれを押し返そうともがいた。
スートの喉が悲鳴を上げた。
うっとりとする泣き声が、背骨をゾクゾクと突き抜けていく。
「痛い、深水さんもうっ、……もう、やめ、……!」
赤く腫らした頬に涙のつぶてが降りかかる。
その顔を見ながら、ずんっと根元まで突き刺した。スートは、
「ひっ、」
とひと声鳴いたあとから、声にならない、長い長い悲鳴を上げた。
ともだちにシェアしよう!