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第7話

友人に触れられてちゃんと勃起するかと心配もあったが、そんなのは杞憂だった。 ガチガチに勃ち上がったソレは先からカウパーを吐き出し悠生の手を汚している。 それは、悠生も同じで先走りが溢れて手がニチャニチャだ。 「すげぇ…興奮する」 「俺も…」 「もう少し強く握って…。 それで、こんな感じにして」 「ちょ…っ、あっ………、イく…って」 「そう……、あっ、いい……、イきそ…」 悠生は日向へと身体を近付けると、一緒に握り扱きだした。 兜合わせだ。 そのいやらしさにすぐに射精してしまう。 「……ぁ゛っ……、まって、と、めて…っ、はやッ」 「すげぇ…きもちいい…」 遠慮のない手付きに大きな声を出してしまわないよう口を抑えるので精一杯。 「イ…ッく……」 最後の1滴まで搾りとられ、少ししてから悠生もイった。 賢者タイムにすべてのことがどうでも良くなる。 けれど、どうでも良くないんだ。 射精し吐き出された精液をアナルへと塗り込み、脚を開いた。 「……教科書に、書いてあった。 男同士は…、ケツ……で、その……するって…」 「今の教科書ってそんなことまで書いてあるの?」 「……今の時代はそうなんだよ…。 LGBTの人達を差別しちゃ駄目とか、個人の個性を大切にしようとか」 「へぇ。 時代ってすげぇ早さでかわるんだな。 で、LGBTってなんだ?」 「…じゃなくてっ、ケツ出してんの恥ずかしいから……」 悠生は顔を締めると、急に男らしい顔でこちらにやって来た。 丸出しの陰茎をケツに擦り付け、自分の分の精液を塗り付ける。 恥ずかしい。 けど、それ以上の気持ちもある。 なんて名前なのか知らないけど、すごく大切にしたいと思う気持ちだ。 両手でそっと握り締めたい。 「はじめてだから、痛かったらごめん。 痛かったら絶対に言ってくれ」 「分かった」 亀頭が宛がわれると流石に緊張する。 力を入れないように意識して、入り込んでくるソレを受け入れた。 閉じた肉が割り開かれるはじめてほ感覚に息を詰めてしまう。 「日向っ、きっつい…」 「ご…め……」 痛みはない。 だから大丈夫だ。 必死に自分に言い聞かせる。 大丈夫。 悠生なら大丈夫。 信じられる人だ。 「入った…」 「う…、ん…」 「大丈夫か…?」 「少し、痛てぇけど…うれしい」 腕を伸ばすと身を屈めてくれたので、素直に首に抱き付いた。 「動くから、痛かったら逃げて」 逃げない。 痛くたって良い。 悠生となら、良い。 「あっ、……ィっ、…ゆぅ、…ッせ…」 「ひな、た…っ」 コンクリートに擦れる箇所が痛い。 アナルもはじめての異物感にゾクゾクする。 だけど、相手が悠生だから気持ち良い。 悠生だから…。 好きだから…。 「悠生…、ゆう、せ…っ」 はじめてのセックスが外なんてすごい体験だ。 絶対に忘れない。 忘れられない。 俺達は、屋上でセックスをした。

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