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Respective ways 14

「そろそろ挿れるぞ」 「ああ……」 二本の指が孔から抜けていく。 目の前の誠也は息が荒い。明るい玄関の下では頬が赤いことも、熱っぽい瞳もよく見えた。それを見ていると、僕自身も酷く興奮した。 誠也はもどかしそうにズボンを寛げ、下着をずらして性器を露わにする。思わず息を飲む。 気づけば僕は口を押さえるための両手を誠也の背に回していた。 大きくて、逞しい。今は僕だけのもの。 誠也は薄く笑うと孔に猛ったものを当てる。一呼吸分置いて、ズッと切っ先が入り込む。 「んっ……」 「あっつ……」 「ひ、あ……」 奥へ奥へ迫る誠也。近づくほどに僕の腕の力は強まる。 「大丈夫か? 柊」 「平気、だ」 性器はゆっくり進んでいき、奥に届く。全部入った。 こいつのでかいものは、入ってるだけでいっぱいいっぱいだ。中も外も誠也に満たされている感じがして、好き。死んでも言葉にはしないが。 「ひっ!?」 しかし急に誠也の性器はもう一段階奥へ迫る。いつも以上に深いそれ。目の前が一瞬白んだ。 誠也はそれでも構わず腰を動かし出す。 「やっ、誠也! 待て、ひぁっ」 「どうした」 「だめ、ふかっ……い、ぁんっ……」 「ああ。立ったまますんの初めてだったか」 誠也は事もなげにそう言って容赦無く下から突き上げる。 そうか。立っているから僕の体重でいつもより深いのか。 普段では届かないところまで誠也の熱いものが届いて、信じられないくらい感じてしまう。気持ちよすぎて怖いくらい。 「いっか、とめっ……あ、イッ……ひぁ!」 誠也の熱い先が前立腺を掠め、それから奥の奥まで届く。その途端目の前がチカチカした。 熱い液体が自分のものから飛び出すのがわかる。 「おー、イッたか。おれはまだ」 「やめ……! まだイッて、あぁっあっ」 「頑張れ」 「ふざけるなっ……あんっ、ひぁあっ……」 しかし僕の拒否に構わず誠也は突き上げる。 まだじわじわ気持ちよさが続いているのに、嫌でも注がれる快感。そのせいで連続で何度もイッてしまう。 誠也の首元に顔を埋め、腕でぎゅうっとしがみつき、ただ耐える。 結局、性欲に狂った誠也は玄関でヤったあと、またベッドに移動して、何度も僕を抱いたのだった。

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