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焦燥の熱さ7

「うーあー! 疲れたなぁー!」 教室の片隅で松村くんが叫んだ。 「うるせーなぁ、暑苦しい」 「松村くんのせいで気温上がった〜」 「はっはっはっ! オレすげーな!」 あれから残ったチームの応援に参加し続けた。残ったチーム数が少なかったため、空き時間も多かったが。 そして無事に午後も終え、閉会式に出て。 教室に戻って、ショートをして、今だ。 今日は全部活、活動禁止ということで、わいわいどこかに遊びに行こうとする団体。教室に残って余韻を楽しむ団体。疲れたから帰る人たち。 このように教室で各々過ごしている。 僕や颯太、清水くんに松村くん、凛くん、轟くんは、僕らの席の周りに集まって談笑中だ。 「冬に使えそうじゃん、松村」 「冬は効果なさそ〜」 「煩いぞ、小室!」 「みんな元気だね」 みんなのやりとりが面白くって笑いが止まらない。でもそれと同時に僕は暑さと緊張と疲労とでへとへとだ。 ちなみに結局、一組はどのチームも途中で負けてしまった。 清水くんたちのサッカーがベスト8。颯太たちのバスケがベスト4。 勉強クラスにしては頑張った方だ。 「でもこれから歩いて帰る気力はな〜い」 「バスは使わねーからな」 「いいじゃん〜」 「金もったいないだろ」 凛くんと轟くんの軽い言い合いも慣れたものだ。 幼馴染ってことは家が隣とか向かいとかなのだろう。最後の最後まで好きな人と一緒に帰れるのは羨ましい。

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