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ご褒美4

亜樹を懇願して見つめる。亜樹は気まずそうにしつつ、俺から瞳は逸らさなかった。 全て演技だってことはもちろんとうにバレている。それをわかっていても、亜樹は俺のお願いに弱い。それもこうして少し弱い姿を見せたら。 「……わ、わかった。でも、少しだけね……」 「ありがとう〜亜樹〜」 頬を染め、亜樹が小さく言う。そんな可愛い恋人を俺は抱きしめた。 それから服を脱がしにかかる。シャツをインナーと一緒に取り、ズボンにも手をかける。 「ま、僕だけ……?」 「んー?」 「だか、んぅ」 亜樹の唇を自分のもので塞ぐ。舌を入れて少し絡めてやれば、すぐに大人しくなった。 ズボンも下着もろともずり下ろす。すると既に少し反応した亜樹の可愛らしいものが出てくる。 唇を離すと、亜樹は周知に顔を真っ赤に染める。自分だけなにも纏っていないというのは、やはり恥ずかしいものなのだろう。 両腕で顔を隠す亜樹を横目に、ローテーブルの上からローションをとる。それをたっぷり手に垂らす。 「亜樹、指入れるよ」 「……うん」 孔に指を添えると、入り口がひくひく収縮する。早く早くと言われたら、そりゃ焦らしたくなるものだ。 俺だけではないと思う。 試しにヒダを一周なぞる。 「ひっ、あ、そうたっ……」 「ごめん、ごめん」 すぐに亜樹の怒声が降ってくる。可愛い恋人の機嫌を損ねちゃならない。 入り口の部分にローションを塗り、そのままつぷっと挿入する。 中は熱くて、うねうねと蠢いている。俺の指に吸い付きながら、奥へと誘う。 亜樹もここも、とても可愛い。 「ん、あっ……」 俺は指を進めながら、亜樹の後孔をほぐしていった。

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