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ご褒美6

指でいじめるのはそろそろやめにして、引き抜く。 亜樹のお尻から伸びる三本のコード。しっかりピンク色のそれは、酷く淫猥に見えた。これから亜樹を啼かせるコードだ。 「じゃあスイッチ入れるね」 「……う、うん」 強張った亜樹の声。 確かに未知の世界は怖いだろう。でもそんなのすぐにわからなくなるはず。 とりあえず前立腺のところのスイッチを弱にしてみる。すぐにくぐもった音でヴヴヴッと聞こえ始めた。まだ緩やかな音だ。 「あっ……ひ、や、まって」 「ん?」 「やっ……これだめ」 「気持ちいいってこと?」 「ちがっ、やぁっン」 亜樹に覆い被さって顔を覗く。顔はまだしっかり隠しているんだから、理性は残っているということだ。ならまだ平気なのだろう。 「スイッチ全部入れるね」 「えっ? 颯太、待って……!」 制止を無視して全て弱に合わせる。 「ひゃぁんっ……やっ、あっあっ……」 「ふふ、顔見せて」 先ほどより大きくなった音。 お尻から聞こえてくるというのがまたいやらしい。亜樹の中では先ほどのピンクが踊っているのだと思うと、ますます俺の脳内は熱くなる。 嬉しくなって亜樹に声をかければ、亜樹は腕の力を強めた。 「え〜だめなの?」 「ヤッ……んぅ、ひっ……これ、止めて……」 「まだつけたばっかりだよ」 「やだぁ、ぁんっ、くるしっ……」 「ああ、ここ?」 「ひゃんっ!」 触られるのを待ちわびた亜樹の性器を、指でスッとなぞる。それだけで亜樹の腰は一回大きく跳ね、性器はもっと刺激を求めてぴくぴく震える。 弱じゃイケないのだろう。後ろだけで出すのは経験済みだが、俺が突いた時くらいだ。 だけど亜樹は知らない。振動にはまだ先があることを。 「じゃあ一番強くしてあげる。そしたらイケると思うよ」 「……へ? や、まっ……」 三個のローターのスイッチを、カチカチと上げる。中を無視して、強。 卑猥な音がかなり大きくなる。 「ひゃぁあんっ!」

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