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ご褒美7
「やっ、やぁっ、アッ……! ひっ」
性器から何も出てはいない。でもイッている。
イカせてあげた俺はいい彼氏だ。出せてはいないけれど。
「あぁんっ、ひゃっ、やらぁ……!」
「可愛いね」
「と、止まらな……ヒァッ! やらっ、やっ」
亜樹は次々襲う絶頂に首を左右に振っている。
俺と違って、ローターは無意思だ。加減なんてものあるわけがない。
ただ無機質に亜樹を責めるだけ。
亜樹が喘いで嫌がって、でもイッてしまう。その様が可愛くて俺はじっと見つめた。
亜樹の顔の腕はまだそのまま。というより力なく顔に置いているだけ、かもしれない。
「そうっ……やぁぁっ! とめっ、アンッ」
「顔見せて」
「ちがぅっ……ひゃぁんっ、やっ……」
「あーき」
頭をふわふわ撫でてあげる。未だに亜樹の性器はイキたくて震えているし、腰もびくびく動いているけれど、腕の強張りが少し弱まる。
冷たいと言っていた。きっと俺のがいいんだろうな。
「亜樹」
だめ押しにもう一度呼べば、涙に濡れた亜樹の瞳が見える。
イキすぎて辛いのか、ぽろぽろと雫は止まらない。
そんな甘い視線が、可愛い。
「いい子だね」
「んっ、そう、ちゅー……」
「うん」
亜樹が俺の背に腕を伸ばす。俺は微笑んで亜樹に唇を近づけた。
そろそろ俺のを挿れてもいい頃合い。きっと亜樹もそう思っている。だからキスの前に耳元で囁いた。
「もうちょっと頑張ろうね」
見開かれた亜樹の目を見つめ、俺は喘ぎ声を吸い取る。
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