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ご褒美8
「やら、やら……あっ、ひんっ……」
たっぷりキスをして、亜樹はさらにとろけて。
今は腕はソファに投げ出されている。
そして力なく喘いでいた。
何回イッたのか俺もわからない。ただ亜樹が可愛くて、結構な時間見つめていたかもしれない。少なくともこうなるということは、そこそこの時間が経ったのだろう。
だけど亜樹の性器は天を向いたままだ。そろそろ出させてあげたほうがいい。
「亜樹、出すよ」
「ひぅ……あ……」
涙でぐずぐずになった瞳が俺を見る。ちゃんと意識はある。
コードを持って三個のローターを引っ張り出した。その刺激でさえも、亜樹の体はイッたみたいだ。びくんって腰が揺れる。
「イキたいよね?」
亜樹の首がこくこくと縦に振られる。俺は「わかった」と返事をして、未だに振動するローターを手に取る。
たぶんこれを当てたらすぐ出せると思う。
まあ、素直にそうしないのが俺だけれど。
「ひゃあっ!?」
久々に大きな声が出た。
一回も触っていないのにピンと上を向いた乳首に、試しにローターを当ててみたのだ。
「これでイケる?」
「やぁっ、ちが……ひぅっ……」
亜樹は首を横に振る。本当に嫌みたいだ。もうこれ以上イキたくないのだろう。
そう考えている間も俺はローターを当てたままで、亜樹はイキ続ける。
少し喘ぐ様を楽しんでから、ローターを外す。
「じゃあちゃんと出そうね」
「そ、それじゃな……」
俺の手がいいと懇願する瞳を見つめ、ローターを性器に当てた。
「あああっ! やっ、でちゃ……ああんっ」
当ててから一瞬で亜樹は白濁を吐き出した。
「はなひてっ……イッて、ひぁあっ……」
出している間もずっとローターを当てて、中が空になったところで外す。そして煩い三個のスイッチを全て切った。
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