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ご褒美10
可愛い。可愛すぎる。破壊力が大きすぎる。
俺の心臓がもたない。
「わかった……」
俺はいたって冷静なふりをして自分の服に手をかける。だがこの時間さえももどかしくて、いっそ服を破ってしまいたくなった。
無論そのようなことはせず、全ての衣服を床に落とした。
「亜樹、挿れるよ」
「うん……」
硬くなった性器を亜樹の後孔に当て、腰に力を込める。もうすっかりとろけたそこは、少しの刺激で俺を中に誘い込んだ。
きゅうきゅう俺のものを締め付け、奥へと呼ぶ。中の熱さに合わせて、俺の脳も沸騰するようだ。
腰を進めて、奥まで届く。
「亜樹、全部はいっ……」
俺の言葉は、続かない。
亜樹がふにゃりと笑ったから。それは嬉しそうに、それは幸せそうに。
ローターの時には一瞬たりとも見せなかった。
「そんな顔されると、手加減できないんだけど」
「え……? ひゃっ、ああっ」
俺の理性はぷつりと切れて、思い切り突き上げてしまう。
「そ、颯太、待って……」
「ごめん、待てない」
「アッ、ああっ、ひぁんっ……!」
優しく労わりつつ一回イッて終わり。
そんな考えは忘れ去られる。
我慢などできなくなった俺は、容赦なく腰を振ってしまったのだった。
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