611 / 961

しおき6

一旦口が離れて、そう言われる。 もうわかった。颯太の触り方が一番気持ちいい。うん、わかった。 そもそも僕だって、颯太以外に触られたくはないんだ。今日のは、びっくりしたから抵抗が遅れた……だけ。 「そうた、が一番っ……だから、これ……」 「だーめ」 「ひぁあっ、アアッ」 つぷっと指が後ろに侵入してくる。それと同時にフェラも再開された。 ただでさえ敏感な体はそれであっさりイッてしまう。颯太の口に包まれながら、出してしまった。 「……ま、やあっ! アンッ、だめ、ヒァンッ」 それでも颯太の舌は止まらない。指が前立腺を突くのに合わせて、じゅるじゅる僕のものを吸ってくる。 イッたばかりの僕にはとても苦しい。止まらない快感に脳内が悲鳴をあげる。 「やらぁっ……あっ、あんっ」 「ほら、ひって」 「ひっ、やっ、らめっ……! あっ、ああっ」 颯太に言われた通り僕はイッてしまう。でも出した感覚はない。出さないでいくやつ、だ。何回もイケてしまう、やつ。 頭に浮かんだ言葉に、自然と悪寒が走る。 お仕置き。颯太を覚えさせる。なら、颯太が連続でイカせないわけがない。 でも短時間にイッたことで僕はくたっと横たわってしまう。 「亜樹、大丈夫?」 「らめぇ……も、とって、これ」 「それはダメ。あと今指何本?」 「へっ……? あっ、んぅ」 ぐちゅぐちゅ後ろがかき回されて、容赦なく前立腺も押される。 意識は朦朧としているし、快感は止まらないし、疲労感は大きい。だから僕には先の記憶に頼ることしかできない。 「……いっぽん……」 「はい、不正解」 「ひぁん! ああっ」

ともだちにシェアしよう!