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凛々奮闘記14

「……そろそろ、平気か」 「……あっ」 たかちゃんの指が四本中でスムーズに動くようになった頃、そう呟かれて指が抜け出ていく。そんな些細な刺激にも敏感に反応してしまう。 あれほど痛かったのに、今はなんともない。しかしそれもそれで怖いような気もする。 だけどたかちゃんと繋がる。恋人らしいこと、やっとできる。 脳内は既にぐちゃぐちゃだ。 「凛、大丈夫か?」 「……うん」 たかちゃんはおれに微笑みながら、ズボンを下ろす。脱ぎ捨てられたズボンと下着の下から、すっかり反応したちんこが出てきた。 たかちゃんのちんこは意外に、大きかった。 指四本を受け入れたのだから平気だと思うけど、長さは大丈夫かな、という感じ。 ちんこにゴムをかぶせながら、たかちゃんはおれを見る。 「あんま見られると恥ずいんだけど」 「あっ……ごめん」 たかちゃんは少し頬を染めて、おれに改めて覆いかぶさった。 すぐ照れるとこ、実は好き。 たかちゃんの染まった頬に手を添える。その上におれのよりゴツいたかちゃんの手が乗る。 「じゃあ、挿れるから」 「……ん」 頷くと、ぐっと質量がおれの中に入ってくる。 もちろん先が太いからきつい。それに何より熱い。指なんかとは全然違う。 ゴム越しに、すごく、伝わって。 おれはぎゅっと目を瞑る。 「ひ、ぅっ……」 「あと少し……」 「たかちゃ、」 「おう」 後頭部に手が差し入れられ、優しくキスをされた。 そのままたかちゃんは腰を進めていって、とうとう最奥に辿り着く。 「ふぅ……入ったな」 その声におれは目を開け、 「……っ」 息を飲んだ。

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