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夏だ!どこへ行く!?2

轟くんは僕の横に並んで、言いにくそうに頬を掻く。 「あの、さ……相談があって……」 「相談?」 轟くんも凛くんも僕に相談。物好きだ。 どこからどう見てもいいアドバイスなどできそうもない人間なのに。 「凛のことなんだ……」 「凛くんに何かあった?」 「いや……」 そしてこれまた恋愛相談。恋愛面なら颯太に聞いた方が良さそうだけど、多分凛くんのことだからなのだろう。 同じ女側だし、凛くんと僕は仲良いし。 「最近、あいつの態度がおかしくて。なんか俺を避けてる気がするんだ。渡来、なんか知らねぇ?」 「……ごめん、わかんないや……。でも確かに凛くんが轟くんと一緒にいないの、珍しいね」 「だろ? いつもならべたーっとくっついてくんのに。俺、なんかしたのかな……」 思い返してみればおかしいところはたくさん見つかる。 ここ最近の凛くんは轟くんとあまり行動していない。話もあまりしていない。 前に相談を受けたあと、無事に成功したって教えてもらったんだけどな。だからますます二人の仲が近づくとばかり思っていた。 まさかそれで逆に嫌になっちゃった……とかは流石にありえない。 「僕、さりげなく聞いてみようか?」 「えっ、まじ……?」 「二人がギクシャクしてるよりいつも通りが一番だし」 「……ありがとう、渡来……」 轟くんが顔いっぱいに笑顔を広げる。それを見て、僕も嬉しくなった。 凛くんにも何か事情があるのだろう。ここは二人より少しは恋愛経験あるはずの僕が、頑張ってみよう。 「じゃあ行ってくる」 「おう。頼んだ」 僕はいざ、凛くんの元へ向かう。

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