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Rainy magic 7
家に辿り着き荷物を片した僕は、キッチンに立った。まず今回の料理で使うべき器具類、調味料、食器の場所を確認する。
それから料理にとりかかった。
料理サイトを見つつこなしていくものだから、僕でも失敗しないはずだ。
玉ねぎをみじん切りにしたり、鳥ひき肉と卵白、玉ねぎ等を混ぜたりしてタネを作り、それを手で丸める。ここまでは思っていたより手こずらなかった。
目の前のIHクッキングヒーターの、見た目からしてスイッチであろう場所を押す。音が鳴ったから起動したようだ。
準備は万端だ。
片方のコンロにフライパンを乗せ、油を垂らす。スイッチを押すと温度の部分が赤く光った。
そこへつくねを全て乗せる。
「焼き目がつくまで二分程焼く……」
スマホを確認してからその通りにした。きつね色、と言うのであろうか。両面そうなったので次の工程を見る。
今度は蓋をして六分とあるので、またもその通りにした。
キッチンに置いてある椅子に腰掛け、キッチンタイマーをセットした。あとは待つだけだ。
スマホで地味に時間を潰す。
六分後、きちんとタイマーが鳴る。
僕は少し鼓動を早めながら、蓋を開けた。
そして焼きあがった内の一つを菜箸で持ち上げる。
「……な」
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