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Crush crush 11
「……あっ、ひっ、せい、やっ……」
後ろに誠也の大きいものが入り込んでいる。今日はいつにも増して大きい。
熱くて、気持ちよくて、お腹がいっぱいで。
涙に濡れる瞳をこじ開け、誠也の名を呼ぶ。
「柊」
告げる前に荒々しく口付けられた。
今日の僕は素直だし、今日の誠也は性急だ。
僕も誠也も剥き出しの欲望を互いにぶつけ合っている。
「ん、ンゥ……! ひゃっ、アンッ」
唇が離れれば、すぐに口から喘ぎが飛び出す。もはや今日はその声を抑えることは不可能だった。
それくらいにとめどなく、それくらいに気持ちいい。
目の前の誠也と視線が絡む。汗を滴らせ、頬はほんのり赤い。
あいも変わらずかっこよかった。悔しいけれど、こいつがやはり、好きだ。
「……っ、わりぃ、出すぞ」
「んっ、ぼくも、だ……あっ、アアッ」
どくどくと誠也のものが脈打ち、中に熱い液体が注がれる。
僕はその刺激だけでイッてしまう。
すっかりこのイキ方にも慣れてしまった。最悪だ。
ソファの上に腕をこてんと投げ出し、荒く息を吐く。
誠也のものはまだ萎えていない。
だがずるりと抜けていく。おそらくベッドに移動するのだろう。流石にソファの上では狭い。洗濯も難しい。
一瞬休むことができると安心したのも束の間。
「ひぁぁっ!」
「おお、可愛い声」
ぐりっと先ほどよりも深いところまで入り込む熱。疲労にまみれた僕の体には刺激が強すぎる。
「なっ、待て、ひっ! まだ、やぁっ……!」
「ベッドまで、待てるわけ、ねー、だろ!」
「ヒッ、ヒッ、やっ、ひゃん……!」
しかし誠也は容赦なかった。ひたすら僕の中を穿ち、快感を追い求める。
どうやら今日はここからしばらく解放されなそうであった。
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