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愛すという行為7
ずくっと体が疼く。これは心臓というより下半身に響いた。
まるで誘うのが初めてかのようなウブな様子。
だが理性を呼び覚ます。
姫野をここでなし崩しに抱いてはだめだ。付き合った初日にやるなんて、それが目当てみたいじゃないか。
「いや、今日は……」
「違うよ」
「え?」
「蓮くんは、他の人とは違う。ボク、わかってるよ」
姫野の言葉にゆっくり瞬きをする。姫野はそっと微笑んで、俺に口付けた。
離れていく唇と、息がかかるくらい近い姫野の顔。
「だから、大丈夫」
囁かれた言葉。
俺は息を飲んで、それから姫野の手首を掴んだ。
それこそ今日みたいに無理やり姫野の腕を引く。リビングを出て、階段を上った。
「部屋どこ」
「あっ、あそこ」
姫野の示した部屋のドアを開ける。どんな部屋かなど気にせず、姫野を連れて入り。素早くベッドを見つけるとそこに姫野を投げ出した。
「れんく、んぅっ」
横向きで倒れた姫野を起こし、その口元に荒々しく喰いつく。両手をベッドに縫い付け、逃げ出さないようにする。
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