822 / 961
蜜夜1
「ンッ……んぅ、れんくっ……」
容赦なく舌を入れ込み、激しく姫野を貪る。ぴちゃぴちゃと卑猥な音が鳴っている。
冷静な自分が、これほどまでに姫野を欲していた自分に驚いている。今までの彼女に対してここまで欲情したことはなかった。
剥き出しの欲望は随分と鋭利らしい。
「……はっ……、きもち、い……」
「……姫野……」
「んっ」
瞼を持ち上げると、姫野の幸せそうな表情が視界に映る。俺の視線を感じたのか、姫野もうっすら目を開ける。
「……あったかい、ね」
へにゃり。笑う姫野。
「ひゃんっ!……あっ、んーっ……」
思わず姫野の制服の中に手を突っ込んだ。平たい胸の飾りを押し潰す。弱いのか、姫野は腰を揺らして喘ぐ。
下半身が熱い。痛い。
空いた手で姫野のネクタイを引き抜く。焦れて両手で制服を剥ぎ取り出した。
「んっ……蓮くん……」
すると姫野も俺の制服に手を伸ばした。手慣れた様子で俺の服を脱がせていく。
多少悔しくは思ったが、それ以上に今は邪魔なものを排除したい気持ちが強かった。
「……姫野、好きだ」
「れんく……あぅっ、ひんっ」
身にまとうものがお互いなくなったところで、俺は姫野の胸に吸い付いた。左側は指でこね、右側は舌を使って転がしていく。
姫野はびくびくと体を震えさせる。
ともだちにシェアしよう!