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蜜夜2
姫野はゆらゆらと腰を揺らし、脚をすり寄せる。もうその性器は限界を迎えそうだった。
「やっ……れんく、だめ……イッちゃ……」
「いいよ。イッて」
「やだやだっ……!ボクも蓮くんのこと、きもちっ、ひゃあんっ!」
じゅっと乳首を吸うと、姫野の体は一回大きくしなる。愛らしい性器から白濁液が飛び出した。
姫野の胸元からその顔を見上げる。赤い唇が緩く開き、悩ましげに息を吐き出している。色っぽいその様子はまさにイッた者のそれだ。
「……ボク、も」
しかしすぐに姫野は気を持ち直し、俺を睨んできた。潤んだ瞳に睨まれても痛くも痒くもない。
姫野はこういう行為でのプライドはかなり高いのだろうと思っていると、体を起こして俺の腕を引いてきた。
姫野を欲する気持ち。
姫野を優先したい気持ち。
容易に後者に傾いて、俺は素直に仰向けでベッドに寝転んだ。
姫野は当たり前のように俺に尻を向けて乗っかってきた。いわゆるシックスナインというやつだ。
「ボクの番だからね。……んむ」
「……っ」
自分の中心が温かく湿ったものに包まれる。
静かな部屋に響く水音と姫野の息遣い。右手で俺のをこすりながら、入念にしゃぶる姫野の小さな口。
目の前の白い肌が揺れるたびに、酷く淫猥な気分になっていく。
「蓮くん……んっ、きもち……?」
「ああ……」
素直に答えると、姫野の舌の動きは激しくなった。刺激を与えているのは姫野の方なのに、その性器は再び硬くなっている。
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